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ノンフィクション・民俗
橋浦泰雄伝
■柳田学の大いなる伴走者
鶴見太郎
四六判上製 240頁
定価2730円(本体2600円)
ISBN4-7949-6430-7 C0039
表題の橋浦泰雄とは? 柳田国男の高弟であり、柳田学という今につながる学問を組織した人物である。生活協同組合の創設者でもある。学歴は小学校卒。独学で文学や民俗学を学び、作家・尾崎翠や有島武郎との出会い、柳田国男との交流などを通じ、暮らしの中に役立つ民俗学を創り出した。歴史に埋もれた民間学者を、新進気鋭な歴史学者が追跡していく。

外国文学
ウィリアム・モリス・コレクション
世界のはての泉 上巻
ウィリアム・モリス著、
川端康雄・兼松誠一訳
四六判上製 464頁
定価2415円(本体2300円)
ISBN4-7949-1691-4 C0397
この世のはてに眠る神秘の泉。その水を飲むものは誰からも愛され、永遠の生命を得られるという。未知の世界に憧れ冒険の旅にでた若き騎士ラルフはその噂を耳にし、激しい渇望に駆られる。謎の貴婦人「豊穣の女王」との命をかけた恋、美少女アーシュラとの出会いと別れ…。生きる目的と真実の愛を探求する旅を描くモリス・ファンタジーの最高傑作。

 

外国文学
ウィリアム・モリス・コレクション
世界のはての泉 下巻
ウィリアム・モリス著、
川端康雄・兼松誠一訳
四六判上製 368頁
定価2415円(本体2300円)
ISBN4-7949-1692-2 C0397
名付け親に託された不思議な首飾りに導かれ、再会をはたしたラルフと美しい少女アーシュラ。数々の危機をのりこえて、二人はついに「泉」に到達した。だが、再び故郷への道をたどる二人の行く手にはさらなる危難が待ちうけていた。不死への憧れと滅びの運命のあいだで揺れ動く人間の生をみつめる、モリス生涯の主題が結実した大河ロマンス完結編。

 


食・エッセイ
ビゴさんのフランスパン物語
塚本有紀
四六判上製 272頁
定価1995円(本体1900円)
ISBN4-7949-6428-5 C0077
神戸「ビゴの店」店主ビゴは、日本に本格的フランスパンを伝えたパンの神様だ。65年に来日以来、一途に本物を作り続けてきた。パンの味。職人の心。材料と道具。パン屋に生れた幼少期から14歳で入った修業時代、ドンクでの活躍、阪神大震災後の店の再建まで。命の糧としてのパンにこだわり、日本人の味覚と食卓を変えた職人の半生記。秘蔵レシピ付。

 

陶芸・エッセイ
器(うつわ)・魯山人おじさんに学んだこと
黒田草臣
四六判上製 224頁+カラー口絵24頁
定価1890円(本体1800円)
ISBN4-7949-6429-3 C0072
黒田陶苑は、個性的な器揃えの店として知られている。陶器屋として、親子二代にわたって、様々な作家と仕事をしてきた。とくに魯山人からは、料理を彩る器の大切さを学んだ。たくさんのエピソードを交え、お父さんの時代と自分の経験を語りながら、「用の美」をみたす、焼きものについて書き尽くす。陶器屋が見た日本の近代焼きもの史でもある。
エッセイ
古くさいぞ私は
坪内祐三
A5判上製 320頁
定価2730円(本体2600円)
ISBN4-7949-6419-6 C0095
気鋭な評論家は、読書する日々である。趣味ではない。研究とも縁遠い。そんな生活を続けていると、書物の持っているアウラを感じ取り、本の魅力について話し合える人を嗅ぎわける嗅覚も身についてくるのだ。そこから発せられた読書と本に関するエッセイ・書評と魅力あふれた楽しい一冊である。もちろん神保町との付き合い方もある。