パリ 食いしんぼう留学記 ──ル・コルドン・ブルーの日々
塚本有紀  一九九五円
シェフを目指し、会社を辞めてヨーロッパ最高の料理学校へ。誇り高き教授に鍛えられ、世界各国から集まった仲間たちとともに料理の真髄をつかんでゆく。コンソメ、ソース、煮込み料理にアントルメ。四季折々のパリの名店散歩と、ブルゴーニュ、プロヴァンスほかフランス各地への美味の旅……。「わくわくするような成長記」(朝日新聞評)

紀行・お茶の時間

伊藤ユキ子  二二〇五円
一杯のお茶にやどる至福のひとときに誘われて、北京、香港、モンゴル、ウズベキスタン、そしてヨーロッパのあちこちへ。秘伝の飲み方、喫茶にまつわる歴史、銘茶を育む風土を訪ねるうちに出会った、人々の忘れがたいもてなし……。暮らしにとけこんだ“お茶の時間”の豊かさ奥深さをあざやかに描き出す、心躍る紀行。JTB紀行文学大賞受賞。

チョコレートの本
ティータイム・ブックス編集部・編 一九九五円
万能薬、貨幣、スパイス、媚薬、なにより最高の美味として古代アステカから今日まで世界中の歴史を彩ってきたチョコレート。その抗い難い魔力、隠された物語とは? ブリアーサヴァラン、モーツァルト、ゲーテ、ロートレック、森茉莉、寺山修司、辻静雄など古今東西のチョコレート愛好家が語り尽くす。貴重な図版を満載した楽しい文化誌。

世界のお茶、ふだんのお茶
ティータイム・ブックス編集部・編 一九九五円
「お茶の時間」──それは日常のささやかな贅沢。お茶をこよなく愛する達人たちが、「ふだんのお茶」の奥義、楽しみ方のコツを存分に語る。紅茶専門店の店主を魅了したアッサムの味わい。本場ドイツのハーブティーの奥深さ。中国茶の極上の香り。知られざる韓国家庭茶のつくり方……。毎日のお茶がもっともっとおいしくなる、必携の一冊。

万国お菓子物語
吉田菊次郎  一五七五円
「たかがお菓子というなかれ。この甘き一片は愛や戦い、宗教や政治、芸術と人々の夢が生み出した文化の結晶なのだ」──洋菓子の名店ブールミッシュの社主にして当代きってのお菓子博士が、世界のお菓子の歴史を掘り起こし、味わい作りかたまで大公開。古今東西の知られざるエピソード百話を集めた、興趣つきない「お菓子事典」。

ふだん着のパリ案内
飛幡祐規(たかはたゆうき)  二三四五円
18歳で日本を飛びたった少女が、パリで学び、パリで恋をして、さまざまな仕事にチャレンジしながら17年をすごしました。住宅事情、移民たちの姿、仕事、ヴァカンス、家庭料理、恋愛、ファッション、コンサート、政治……世界の各地に源泉をもつ人びとが同居する刺激的な街、その素顔をあますところなく伝えるヴィヴィッドなパリ案内。

ブルゴーニュの食卓から

M・F・K・フィッシャー 北代美和子訳  二五四八円
フランス東部ブルゴーニュ地方の古都ディジョンは、豊かな食材に恵まれた「美食の郷」とよばれている。のちに当代随一の食文学者と絶賛されたフィッシャーは、一九二九年から三年間、この地に滞在した。食べることへのつきない情熱と官能的な喜び。個性ゆたかな人びとによって織りなされる人間模様を薫り高く描きだした食エッセイの名品。

穀物をもっと楽しもう
林弘子 一九九五円
キビ、アワ、ヒエ、麦、豆、アマランスから、黒米、赤米といった古代米、アレルギー体質の人にも最適な古代エジプト小麦「カムット」まで。基本的な下ごしらえ。それぞれの特徴をいかした食事づくり。お菓子、パンづくりに合った利用法。季節ごとの楽しみ方。レシピ……。おいしくてからだによい穀物を、もっと楽しく食べる術を伝授する。

アジアの美味しい道具たち
平松洋子 一九三七円
あぁなんておいしい、と舌鼓を打てば、台所には必ず、その「おいしさの理由」を解き明かす「道具」の姿があるのです。ベトナムの朝を彩るコーヒーフィルターから、ココナッツ殻のしゃもじ、雲南の秘具・汽鍋まで、台所道具にこめられた49の美味しい物語。アジアの暮らしの風景から豊穣な食文化の源泉をさぐりあてる、力作書き下ろし。

わたしの陽気なキッチン
ローリー・コルウィン 飛田野裕子訳  二四一五円
アメリカの人気作家ローリーさんは、食いしん坊の料理好き。素材をいかす工夫、母に教わった伝統食。旬の野菜料理。めくるめくデザート。疲れたときの怠けごはん。この本には、ワーキングマザーの著者のレシピが、ぎっしりとつまっています。失敗談や、ゆたかな食の物語を読みすむうち、元気がわいてくるはずです。台所に立つすべてに人に。