ストリートワイズ |
坪内祐三 二四一五円 |
街をひとつの大きな学習の場として、さ迷い歩いて行く。時に自分を見失いそうになりながら、身につけた知恵や知識。それが、ストリートワイズだ。福田恆存との出会い。丸山眞男の死で思ったこと。同世代の原辰徳の引退。大好きだった力道山のこと。それに真夏の読書……。街を歩き、そこで発見した新しい学問がここにある。 |
古本屋 月の輪書林 |
高橋徹 一九九五円 |
消えた人、消された人、忘れさられた人。本が人であるなら、古い本から一人でも魅力ある人物を見つけ出し再評価したい。月の輪書林の古書目録「美的浮浪者・竹中労」には一万冊を超える古本が並び、世の本好きをうならせた。古本市場での手に汗にぎる対決、目録作りの醍醐味、どうしたら古本屋になれるのか……。本が乱舞し人が踊りだす奮闘記。 |
シリーズ・植草甚一倶楽部 (全5冊) 植草甚一の読書誌 |
植草甚一 解説・大岡玲 一五二九円 |
いまも部屋のなかを見まわしながらこんどは誰のを読もうかなと考えていると、気持ちが浮き浮きしてくる──待ってました! 極め付き植草流読書術のエッセンス。「鬼平犯科帳」からシムノンまで、江戸川乱歩からカルヴィーノまで、元祖活字中毒者の決定版「本とつきあう法」。 |
植草甚一の散歩誌 植草甚一 |
植草甚一 解説・南伸坊 一五二九円 |
「ぼくのは大正式散歩とでも名付けると、どうやらピッタリしそうだ。小学生のころの散歩のしかたが、そのまんまなのである。──」東京は新宿、人形町から、大好きなニューヨークのグリニッチヴィレッジまで。いろんな店をひやかしながら街をブラつき、洋書をどっさり買い込んではコーヒーで一服。散歩の達人が街歩きの極意を伝授! |
植草甚一の映画誌 |
植草甚一 解説・中野翠 一五二九円 |
大好きな映画の題名が話のあいだに出てくると、とたんに一番うなった場面が、頭の中に浮かび上がってくるんです。──トリュフォー、フェリーニ、ヒッチコック……。メモ帳と鉛筆をもって、いざ映画館へ。映画がなければ夜も昼も暮らせない「シネマディクトJ」がおくる縦横無尽の映画案内。 |
植草甚一の芸術(アート)誌 |
植草甚一 解説・斎藤晴彦 一五二九円 |
「昨年の夏のおわりころから、急にモダン・ジャズがすきになってしまって、レコードばかり聴いて暮らしていた。──」48歳にして、ジャズのトリコになってしまった植草さん。その経緯をいきいきと描いた名篇「モダン・ジャズを聴いた600時間」をはじめ、コラージュ、漫画、現代美術などにかんする、胸躍るエッセイ群をここに集成! |
植草甚一の収集誌 |
植草甚一 解説・川本三郎 一五二九円 |
「じつはぼくは散歩に出て、何か買って帰らないと、その晩は原稿を書く元気がなくなってしまうのである。──」古本。レコード。洋服。アクセサリー。郵便切手。ライター。カメラ……。神保町からニューヨークまで、植草さんが手にとったものは、どんな安物でも。二つとない宝物になった。伝説的コレクター・ウエクサ真骨頂をあかす一巻。 |
ごはんつぶがついてます |
南伸坊 一八九〇円 |
イラストライター・装丁家の著者の特選エッセイ集!「美学校」のころ。「ガロ」編集者時代。ツマにあてる手紙。深沢七郎さんに会いにいった日。私の葬式。無人島に持っていく本。格言の勉強。長井勝一さんのこと……。日々の暮らしをクスッと笑ったり、しんみりと思い出したり、シンボー・ワンダーランドの心温まる日々に御招待します。 |
心ときめかす |
四方田犬彦 一九九五円 |
心の赴くままに編まれた『枕草子』の羅列の美しさ。宮沢賢治の奏でるチェロの音。ベルトルッチがコクトーに捧げた小意気なオマージュ。雪の降る日に聞く『無伴奏チェロ組曲』……。特異の嗅覚とつきることない好奇心で蒐集しつづけてきた〈心ときめかす〉もの。その魅力と感動の原点を明かした、珠玉のノスタルジック・エッセイ40編。 |
読書でござる |
白石公子 一八九〇円 |
十代のときに読みそこねた太宰治。五重人格者を描いた『五重目のサリー』に自分を重ねる。一人で暮すメイ・サートンに共鳴する。詩人・エッセイストがつづる読書の日々。藤沢周平、群ようこ、E・M・フォースターが話しかけてくる。電車のなかで、枕を背にし、恋の小説からミステリーまで、自在に読み自由に楽しむ、女性のための読書案内。 |