読書・エッセイ

解説屋稼業
鹿島茂

四六判上製 240頁

定価1890円(本体1800円)
ISBN4- 7949−6496-X C0095
フランス文学者にして稀代の愛書家、読書家、エッセイストとして知られる氏の初の「解説」集。人は文庫本を手にしたとき、巻末の「解説」から目を通すことが多い。原作を生かすも殺すも「解説」次第。だから「解説」書きは真剣勝負。きっと原作も読みたくなる名「解説」36本に「解説屋稼業」の道を説くエッセイを付す。秀逸な読書ガイドでもある一冊。

江戸・街道 

関所抜け 江戸の女たちの冒険
金森敦子

四六 判上製 304頁

定価2415円(本体2300円)
ISBN4-7949-6497-8 C0021
江戸時代の関所は本当に厳しかったのだろうか? 武士以外の庶民は、案外わき道や川を渡って、関所ぬけをし、伊勢、京都、金比羅、日光、善光寺などの名所をめぐっていた。むしろ関所ぬけをしなければ、旅は成り立たない。では、いかに関所ぬけをしていったのか? 本庄の豪商の主婦・今野於以登の旅の金銭出納帳をひもときながら、関所ぬけの様子を再現していく。江戸の旅のイメージがガラリと変わる歴史読み物。

外国文学・ジャーナリズム

投書狂グレアム・グリーン
クリストファー・ホートリー編  新井潤美 訳

A5判上製 368頁

定価3570円 (本体価格3400円)
ISBN4-7949-6490-0 C1098
20世紀英国を代表する作家グレアム・グリーンは、つねに時代に物申す「投書の人」 だった。ベトナム戦争やキューバ革命。猥雑表現や印税・誤植など出版にまつわる話。死ぬ権利や避妊について。天気予報・郵便への不満。ペットについて ……。世界情勢から日常茶飯まで、45年にわたる新聞・雑誌への辛辣にしてユーモアあふれる投書を集成。投書というジャーナリズムによるもう一つの20世紀の証言。

外国文学 

アイスランドへの旅
ウィリアム・モリス・コレクション  大塚光子訳

四六判上製 320頁

定価2520円(本体2400円)
IISBN4-7949-1695-7 C0398
1871年の夏、モリスは三人の連れと共にポニーの背に乗り、アイスランド・サガゆかりの地へと旅立った。天候との闘い、食糧事情、土地の人々とのふれあいなど、鋭い観察眼が発揮されたその描写は簡素でありながら精彩に富み、人間モリスの姿を克明に浮かび上がらせる。私生活での悩みを抱えたモリスの転機ともなった旅の、貴重な記録でもある。



エッセイ・アウトドア
アウトドアライフは終わらない
田渕義雄
四六判並製 304 頁
定価1890円(本体価格1800円)
ISBN-4-7949-7558-9 C0095
“アウトドア・ブームの仕掛け人”田渕義雄が、仕掛けたその罠に自らはまった「森の生活」17年と8カ月。今だから話そう、本当のこと。アウトドアシーンによみがえるいくつもの思い出、その奥深い楽しみについて。カントリーライフの歓びと孤独、その実体について。寡黙の自然派作家が今、饒舌に語る21世紀のための“アウトドアライフ讃歌”。