「アイスランドはすばらしい、 美しい、そして荘厳なところ で、私はそこで、とても幸せ だった」(本書より)
一八七一年。モリス三十七 歳。この夏、ポニーの背に揺 られて、アイスランドを旅し た。終生愛してやまなかった アイスランド・サガの舞台と なった地を訪ねる六週間の旅 だった。
モリスの生涯の転機となっ た旅を記録した貴重な日記。
氷河と火山の島アイスランド の伝説と自然と、そこに暮ら す人びとの姿を精彩に富む筆 致で描く。イギリス紀行文学 屈指の名作として長く翻訳の 待望されていた。本邦初訳。