文化史・美術

世の途中から隠されていること
近代日本の記憶
木下直之

A5判 384頁

定価3990円(本体3800円)
ISBN4-7949−6521-4 C0070
日清戦争のとき広島に建てられた凱旋碑は、そのまま平和塔となっている。女装姿のヤマトタケルのイメージは、実は明治につくられたものだ。私たちが当たり前のことだと思っていることの起源は案外新しい。記念碑、肖像写真、見世物など、歴史に埋もれた物を掘り起こし、日本人の美意識の変遷をたどる。美術からみたもう一つの明治の歴史。