「バットマン」や「スパイダーマン」が大活躍するスーパーヒーローものだけがアメリカン・コミックスではない。
 十九世紀末の新聞紙上に登場した「イエローキッド」というキャラクターにはじまり、「ブロンディ」や「ピーナッツ」などの永遠の人気者を生んだ新聞連載マンガ。
 そして、スピーゲルマンの「マウス」やジェフ・スミスの「ボーン」に代表されるオルタナティヴ・コミックス。
 なぜアメリカン・コミックスがこれほど世界中の人々に愛されてきたか、その秘密をまるごとときあかした本はあったようで、じつはない。
 有名な漫画家を父にもち、気がついたときにはもうアメリカン・コミックスを手にしていた著者でなければ、こんな本は書くことができなかっただろう。