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古本ブームのきっかけとなった『古本屋 月の輪書林』刊行から七年、あの男が帰ってきた。月の輪書林の店主・高橋徹だ。
東京は蒲田近くの蓮沼で、古書目録による古本の販売店を開いてもう十五年、美央チャンとの結婚生活も六年目を迎えようとしている。だが、古本についてのモットーは変わらない。
「消えた人、消された人、忘れ去られた人。本が人であるなら、古い本からひとりでも魅力ある人物を見つけ出し再評価したい」
二作目では、満洲という消された国を、古本と関係者で再構成していく。『川村満鉄社長燕京訪問記』『かなしみの花と火と』『父・作田荘一』……といった古本が顔をのぞかせる。
現代史の次は、明治・大正に挑んでいく。三田平凡寺という、いまでは歴史の彼方に消えた人物に迫っていく。パズルを組み立てるように、宮武外骨、西村伊作、鶯亭金升……らを追いかける。 乞うご期待!
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