大阪人の心わしづかみ
激走だんじりエッセイ

 毎年六〇万人もの見物客が全国から訪れ、もはや「泉州・ラテン大阪の祭」の枠をはるかに超え、「日本の祭」として位置づけられる岸和田だんじり祭。
「祭こそ人生そのもの」「祭の二日は人の一年や」と言ってはばからない岸和田人のさまざまな人間模様と、コミュニティなどという耳障りの良い言葉では、決して語り尽くせない人と人のつながりすなわち喜怒哀楽の共有が、美術工芸品としても超一級の地車の曳行に凝縮される。
 「関西にこの人あり」と雑誌業界で評判の『ミーツ・リージョナル』編集長であり、生粋の岸和田っ子でもある著者が、平成十五年度のだんじり祭で五軒屋町若頭筆頭を務めた体験をもとに、祭に明け祭に暮れる怒涛の日々を綴る、激走だんじりエッセイ。大阪っ子の心わしづかみ。だんじりカラー口絵付き。