生きちゃってるし、死なないし
今一生 一六八〇円
いま、10代〜20代の若者の間で顕著な広がりをみせている自傷癖。「生きている実感が持てない」などの誘因で手首を切る彼らの心情は、はたしてどのようなものなのか。自殺未遂から自傷癖まで、数多くの「死にたがる人々」「自分を愛せない人」との対話を重ねてきた著者が、出口の見えない自傷の世界からの脱出口をさぐるルポルタージュ。

ひきこもり支援ガイド
森口秀志ほか編著  一六八〇円
いまや全国で 100万人いるといわれるひきこもり。どこで相談にのってもらえるだろうか? 行政ではどんな対応をしてくれるのか? 医療機関をさがすには? ひきこもり体験者や専門家のナマの声をまじえて、各地の支援団体や自助グループの活動内容を紹介する、本人や家族の立場に立ったガイドブック決定版。

世界がどんなになろうとも役立つ心のキーワード
香山リカ 一六八〇円
コンプレックス、強迫神経症、パニック障害、境界例、ひきこもり……心についての不安をみんなが抱えて生きている時代。でも基本的な知識をおさえておけばだいじょうぶ。「心の時代」を象徴するさまざまなキーワードについて、心の問題の専門家・香山リカがかみくだいて解説します。世界がどんなにタイヘンでも、心の持ちようでなんとかなるさ。

「新しい家族」のつくり方
芹沢俊介 定価一七八五円
いま、わたしたちの家族はどこに行こうとしているのか。家族という形に、この先、果たして未来や希望はあるのだろうか――。著者は考える。例えば、「できちゃった婚」が年間出産の25%になった(2000年)。これは、愛とセックスの分離であり、そこから子どもへの愛は生まれるのだろうか、と。斬新な家族論を論じてきた、気鋭な評論家の最新の評論集。

家族?
スタジオ・アヌー編 定価三七八〇円
失敗しない家族なんてない。離婚、老人介護、単身赴任、受験戦争……。「私たちは自分が直面した家族の問題にこんなふうに対処した」沖縄から北海道まで、17歳から95歳まで、百人の普通の人々が語る普通の人のための人生相談。「変動のさなかの日本の家族状況が読みとれる」(朝日新聞)「家族を考え直す多くの糸口を与えてくれる」(毎日新聞)

世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい
森達也 一七八五円
日本はオウムで、世界は9・11でむき出しになった。メディアの現場は「右へならえ」的な思考停止状態に陥り、憎悪をかきたてられた市民は他者への想像力を衰退させる。世界レベルで広がるこの思考停止の輪に対抗するため、いま私たちにできることは何か?気鋭のドキュメンタリー作家による、21世紀への希望を込めたノンフィクション・エッセイ。

できればムカつかずに生きたい
田口ランディ 一四七〇円
疾風怒濤の半生を送ってきた田口ランディは、何について悩み、考え生きてきたか。ひきこもりの末亡くなった兄のこと、大人に絶望していた17歳の頃について、犯罪被害者たちは恨みつらみをどう晴らせばよいか、プチ家出をする少女たちの心情とは……事件、心の病、家族間・世代間の軋轢などを題材に、ケタ違いの説得力でせまる人生指南コラム集。

根をもつこと、翼をもつこと
田口ランディ 一四七〇円
多発する幼児虐待事件、成人式で暴れる青年たち、8月6日の広島で体験したこと、いまも地雷が埋まるカンボジアの現実……、いま生きていくのはキツくてたいへんなことだけれど、でも私たちには想像力という魂の翼がある。『できればムカつかずに生きたい』で第1回婦人公論文芸賞を受賞した作者による、待望のエッセイ集第4弾! 

古民家再生住宅のすすめ
宇井洋 石川純夫監修 二一〇〇円
築100年以上の古い民家を解体移築して現代の住宅として再生させる「古民家再生住宅」がいま静かなブームを呼んでいる。発注から見積り、建築まで、古民家再生の具体的なステップを解説し、さらに体験者の声や住宅内部の写真も紹介。欠陥住宅ともシックハウスとも無縁で、現代人のライフスタイルにもあった、懐かしくて新しい家づくりの提案。

これからの集合住宅づくり
延藤安弘+熊本大学延藤研究室 二九四〇円
古い団地の建替、住宅地の再開発などを機に、全国各地で住民参加の集合住宅づくりが積極的にすすめられている。著者自身をふくむ16家族が誰も体験したことのない集合住宅づくりにいどんだ、熊本市の[Mポート]ほか、集合住宅に新しい価値をもたらした全国12の事例をきめこまかに紹介、新しい集住生活を提案する。写真・北田英治

表記の定価は2004年12月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。