ロードショーが150円だった頃
川本三郎 一九九五円
昭和三十年代、東京に豪華な劇場が続々と誕生し、最新のアメリカ映画が封切られた。大型スクリーンに踊るエリザベス・テーラーの肢体、リッキー・ネルソンの銃さばき……。ハリウッドが輝いていた頃のアメリカ映画を、当時のプログラムもまじえてもう一度味わう回想の映画館。

小説、時にはそのほかの本も
川本三郎 二二〇五円
藤沢周平の描く心優しい女性に心揺さぶられ、花田清輝のひねくれた文体に批評精神を見出し、大江健三郎文学の「子ども」性に思考を巡らす……。通好みの名作から人気小説まで38本。心に留めたい日本文学を味わい尽くす、本好きによる本好きのためのエッセイ

小津安二郎のまなざし
貴田庄 二四一五円
小津安二郎の映画には、一見物語には無関係に思える奇妙なショットがちりばめられている。枕もとに置かれた目覚し時計。風にひるがえる洗濯物。煙のたなびく煙突。……。小津の観客には忘れがたいそれらのショットを精細に分析し、その映画術の深奥に迫る。小津映画の秘密をすみずみまで解き明かす、画期的な書き下ろし評論。 

素晴らしきかな映画
野口久光 五四六〇円
モンロー、ボガート、アステア、ギッシュ、ヒッチコック──サイレント時代からハリウッド黄金期まで、それぞれの時代に、銀幕を彩った数かずの大スター、名監督たちがいた。34人の映画人の足跡を豊富なエピソードでたどる、著者初の単行本。写真多数、巻末に完全版フィルモグラフィーを収録。この一冊で、映画は百倍たのしくなる!

東京本遊覧記
坂崎重盛 二三一〇円
気ままな散歩が、至福の時である。風を感じ、梅の香りを嗅ぐ。片手に、その 街を描いた本があればもっといい。タイムトリップしたり、主人公の気分にひ たったり。そんな思いから生まれたのが、この一冊。読んで散歩し、散歩して から読む。露伴が漱石が鴎外が荷風が歩いた東京がぐんと近くなる。百冊の東 京本が出揃っている。東京案内の決定本!

世の途中から隠されていること--近代日本の記憶
木下直之 三九九〇円
日清戦争の時広島に建てられた凱旋碑は、そのまま平和塔となっている。私たちが当たり前だと思っていることの起源は案外新しい。記念碑、肖像写真、見世物。歴史に埋もれた物を掘り起こし日本人の美意識の変遷を辿る、美術からみたもう一つの明治の歴史。

人生は博覧会 日本ランカイ屋列伝
橋爪紳也 二一〇〇円
明治時代にはじまり戦後も続いた博覧会ブーム。その博覧会はたくさん民間ディベロッパーに支えられて、彼らは知恵と技を競って様々な催しを成功させた。日本で初めてアクロバット飛行の興行をした櫛引弓人。巨大な大仏の見せ物を出品した高村光雲。金沢に「宝塚」を創ろうとした平沢嘉太郎。大きな夢を抱きながら近代を生きたランカイ屋たちの人生の物語。

内田魯庵山脈 「失われた日本人」発掘
山口昌男 六九三〇円
埋もれていた内田魯庵の小篇に、失われた知の原郷が隠されていた──。近代日本の諸学、人類学、考古学、民俗学、美術史……は、学校のようなタテ型でない趣味や遊びに根ざした市井の自由なネットワークに芽吹き、魯庵はその象徴的存在だった。本書は、魯庵を手がかりに、近代日本の知の最良の部分と、粋な日本人たちを壮大な規模で掘り起こす、歴史人類学の達成である。

あなたの想い出──Memories of You
高平哲郎 一九九五円
林家三平、勝新太郎、美空ひばり、松田優作、色川武大、景山民夫……わたしたちの記憶に深くきざまれた今は亡き人たち。高平哲郎が、生前親しくしていた23名の「想い出の人びと」の人間味あふれる姿をあざやかに蘇らせ、スタンダードナンバーにのせておくるノスタルジック・エッセイ。 和田誠によるイラストとスタンダードナンバーの解説つき。

ストリートワイズ
坪内祐三  二四一五円
街をひとつの大きな学習の場として、さ迷い歩いて行く。時に自分を見失いそうになりながら、身につけた知恵や知識。それが、ストリートワイズだ。福田恆存との出会い。丸山眞男の死で思ったこと。同世代の原辰徳の引退。大好きだった力道山のこと。それに真夏の読書……。街を歩き、そこで発見した新しい学問がここにある。

表記の定価は2004年11月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。