〔1〕耳を澄ませば

  二つの戦後――ヘミングウェイ『日はまた昇る』再読
  降りてくる光――大岡昇平 三編の自伝
  近代日本リベラリズム――夏目漱石の個人主義

〔2〕21世紀的な考え方

  人はなぜ、本を読まなくなったのか――読書の力の更新のためのヒント
  再論 人はなぜ、本を読まなくなったのか
            ――読むことの危機にどう向き合えばいいのか
  予定説と絶対他力――現代の日本人のおかれている状況とは何かと問われて
  浪費型「自由」の転換
  イラク戦争と「日本の影」
  「普通のナショナリズム」とは何か
  村上春樹への誘い
  天気雨が降る夜――吉本ばななの小説世界
  阿部和重の小説の明るさ

〔3〕新刊本を読む

  『ためらいの倫理学』 内田樹
  『熊の敷石』 堀江敏幸
  『悪人正機』 吉本隆明、糸井重里・聞き手
  『テロリストの軌跡――モハメド・アタを追う』 朝日新聞アタ取材班
  『英霊―創られた世界大戦の記憶』 ジョージ・L・モッセ/宮武実知子訳
  『リチャード・ブローティガン』 藤本和子
  『たましいの場所』 早川義夫
  『隠された地図』 北沢恒彦
  『阿修羅ガール』 舞城王太郎
  『雑読系』 坪内祐三
  『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 J・D・サリンジャー/村上春樹訳
  『神経と夢想――私の「罪と罰」』 秋山駿

〔4〕意中の人びと

  都市小説の一面――志賀直哉
  ゆるさと甘さ――中島敦
  その世界普遍性――三島由紀夫
  補足一つ――橋川文三
  傘とワイン――埴谷雄高
  一本の蝋燭について──中原中也
  その堅実な文体について――大岡昇平
  自分の疑いをさらに疑うこと――鶴見俊輔
  無人国探訪国――吉本隆明
 

〔5〕日々の愉しみ

  ねこの話
  詩の言葉が露頭してきた
  友人と、会う。
  ハイ・アンド・ロウ
  建築を歩く
   人生の下り坂の建築  
   土間の凹みでの焚き火       
   古民家再生と「サヴァ邸」
  本のない小屋