風とロック──箭内道彦と21世紀広告
アジール・デザイン編 一八九〇円
糸井重里、川崎徹、大貫卓也、佐藤雅彦らに続く新世代の異才CMディレクターとして注目を集めている箭内道彦は、世間をあっと言わせる広告展開で知られる。その箭内道彦がこれまで手がけた仕事を紹介しつつ、浅野忠信、黒崎輝男(イデー)ら各界の異才たちとの対談、コラムなど収録。広告・メディア・デザイン・アートの未来を占う一冊。

自分の仕事をつくる
西村佳哲 一九九五円
他の誰も肩代わりできない「自分」の仕事をすることが、人を満足させるいい仕事の原点ではないか? 「社会は働き方から変わる」という確信のもと、働き方研究家としてフィールドワークを重ねる著者による、ワークスタイルとライフスタイルの探検報告。

戦争と建築
五十嵐太郎 二四一五円
近代的高層ビルが崩壊した9.11は建築界でも大事件だった。連鎖するテロと戦争に建築は対抗出来るのか。その答えを求め、根源的な戦争と建築の関係を見つめ直す。古代ローマの要塞都市。第二次大戦時の建物偽装例。ハイテク都市防犯事情。NYグランドゼロ跡地開発。人智が凝縮した建築・都市から今何を学ぶべきか。気鋭の建築批評家による文明批評的都市論。

テレピン月日
大竹伸朗 二九四〇円
現代美術の枠を越え、多彩な作品を発表し続ける芸術家・大竹伸朗。その創作の源はどこにあるのか。伝説の脱獄王白鳥由栄に芸術家の神髄を見、路上の藤圭子のポスターや、海辺の干しタコに心をノックアウトされ……。発見と驚き、創造することへの思索。スリルに満ちた日々を綴り、未発表ドローイングも多数掲載した美術エッセイの決定版。

「爆心地」の芸術
椹木野衣 二九四〇円
日本の「現代美術」が急速に変貌している。「現代美術」をリセットする試みの「日本ゼロ年」展、村上隆の「スーパーフラット」、奈良美智ブーム、横浜トリエンナーレ、NYでのテロなどの現象を受け、アニメ、格闘技などを横断しつつ展開される美術評論。

全面自供!
赤瀬川原平  聞き手 松田哲夫 三〇〇〇円
語り下ろしの自伝。聞き手は三十年にわたる友人の松田哲夫。「ハイレッド・センター」の時代からニセ千円札事件。路上観察での南伸坊や藤森照信らとの付き合い。『老人力』などの活躍。大好きなカメラのこと……。赤瀬川原平のラディカルな面が次々とあばかれる。

日本美術の 二〇世紀
山下裕二 二七三〇円
「風濤図」はほんとうにヒットラーが絶賛したのか? 源頼朝像は足利直義像? 現在の若冲フィーバーはなぜ起きた? 一見、価値がゆるぎなく見える日本美術の評価は、ほとんどが戦後につくられたものだ。美術をめぐる思いこみや因習を引き剥がし、日本美術の新しい面白さを伝える本。日本美術には新発見や新研究がまだまだある。研究者と読者をつなぐ橋渡しの本なのだ。

生きのびるためのデザイン
ヴィクター・パパネック 三一五〇円
デザインを、安易な消費者神話の上にあぐらをかいた専門家たちの手にまかせきってはならない。空き缶ラジオから人力自動車まで、豊かな思考と実験に支えられたかつてない生態学的デザインを追求する、世界的反響を呼んだ「パパネック理論」の待望の完訳。

新教養主義宣言
山形浩生 一八九〇円
どうせドン詰まりで打つ手なしの二ッポンなら、もっとアクロバチックでクレイジーな提案をしていこう。選挙権の売買、消費税の連続的引き上げ等々、21世紀の日本社会へ向けた、一見暴論だけど実はまじめで巧妙な提案の数々。いま望まれる新しい知の集積。

古民家再生住宅のすすめ
宇井洋 石川純夫監修 二一〇〇円
築100年以上の古い民家を解体移築して現代の住宅として再生させる「古民家再生住宅」がいま静かなブームを呼んでいる。発注から見積り、建築まで、古民家再生の具体的なステップを解説し、さらに体験者の声や住宅内部の写真も紹介。欠陥住宅ともシックハウスとも無縁で、現代人のライフスタイルにもあった、懐かしくて新しい家づくりの提案。

表記の定価は2004年9月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。