貧好きの骨董
尾久彰三 二六二五円
お待ちかね、尾久さんの骨董エッセイ第三弾。今回は民具や仏画、壺屋焼、秀衡椀など、どちらかというと地味なもの多く紹介。しかし誰もが欲しがらないところがミソで、まだまだ買えるモノばかり。それが見方次第で、びっくりするほどモダンなものに生まれ変わる。モノの来歴から、モノとの縁、飾り方など、不景気の時代を楽しく彩る骨董術公開。

これは「骨董」ではない
尾久彰三 三〇四五円
高価だから古いから、いいのではない。なぜか無性に魅かれるモノがある。李朝の屏風絵、東北の浄法寺塗、イギリスのつり棚、古代メソポタミアの金工品、アフリカのビーズ……。日本のモノも世界のモノも、好きだから見てきた。集めてきた。モノがもつ来歴や不思議な縁を語り、美の在処をさぐる。モノとの格闘をつづる古民芸蒐集記。

愉快な骨董
尾久彰三 三〇四五円
心を澄まして向き合えば、どんなものにも美は宿る。丹波の徳利、備前の壷、李朝の竹筒、燭台、染め布、そしてだれもかえりみないガラクタまで……。老獪な骨董屋との丁々発止、掘り出し物の悦び、時代考証の秘かなスリル。家族の不評をかおうとも、骨董だけはやめられない。悲喜こもごもの古民芸蒐集やりくり日記。

手仕事の生活道具たち
片柳草生 二三一〇円
毎日使う、身辺の道具だからこそ、竹、木、ガラス、布など自然素材のやさしいものを選びたい。テレビのリモコンを入れる小さな竹の籠。料理によってかえる大小の木杓子。銀の耳掻き。赤ちゃんのための漆の椀……。日本、アジア、インドなど、いまもコツコツと受け継がれる手仕事の道具から、使いやすい丈夫なものをを紹介。実用を重視すると、シンプルで美しい大人の雑貨に辿りく。

美しい日本の道具たち
高森寛子 一八九〇円
鉄瓶、お櫃、漆器、ざる、紬、櫛など、いまではあまり目にしなくなった昔ながらの道具たち。もう一度見直して新しい使い方を提案する生活エッセイです。モノづくりする職人の仕事や産地の話、手入れの仕方や、家電機器との相性、現代のマンション暮らしでの活かし方など、モノたちの背景と、道具からひろがる美しい暮らし方をつづります。

ガラクタをちゃぶ台にのせて
さえきあすか 二一〇〇円
一昔前までは、ガラクタとして扱われていた大正時代や戦前までの品物が、少しずつ注目を集めている。アンチモニーのエンピツ削り。竹や木、金網で作られた虫かご。ネクタイ更正器や電話料金箱など……。著者のコレクションから、いまだ名もなき品々の来歴、時代背景、思い出などを語りながら、大量消費時代に入る前の、なつかしい日本をふりかえる。

器(うつわ)・魯山人おじさんに学んだこと
黒田草臣 一八九〇円
黒田陶苑は、個性的な器揃えの店として知られている。陶器屋として、親子二代にわたって、様々な作家と仕事をしてきた。とくに魯山人からは、料理を彩る器の大切さを学んだ。たくさんのエピソードを交え、お父さんの時代と自分の経験を語りながら、「用の美」をみたす、焼きものについて書き尽くす。陶器屋が見た日本の近代焼きもの史でもある。

古民家再生住宅のすすめ
宇井洋  石川純夫 監修 二一〇〇円
築100年以上の古い民家を解体移築して現代の住宅として再生させる「古民家再生住宅」がいま静かなブームを呼んでいる。発注から見積り、建築まで、古民家再生の具体的なステップを解説し、さらに体験者の声や住宅内部の写真も紹介。欠陥住宅ともシックハウスとも無縁で、現代人のライフスタイルにもあった、懐かしくて新しい家づくりの提案。

洋食器を楽しむ本
今井秀紀 二四一五円
コーヒーカップ、ティーポット、洋皿、サラダ・ボウル……。いつも使っているのに意外と洋食器のことは知られていない。ちょっとした知識を持つだけで、洋食器を見る眼が大きくかわり、何倍も楽しくなる。磁器の種類、製造法、組み合わせから、名窯ストーリー、人気アイテム紹介まで。魅力のすべてを網羅した、日本人のための洋食器案内。

週末陶芸のすすめ
林寧彦 二二〇五円
教室選びのコツ。自宅アトリエづくりに必要な道具と予算。土練り、ロクロ、焼成の基本。自分の窯をもつときの注意。絵付けの工夫。釉薬の調合のポイント……。陶芸教室の門を叩いた日から、のめり込み、日本伝統工芸展に入選するまでの、楽しいながらもきびしい、仕事と陶芸の両立の六年間をつづる「サラリーマンもうひとつの人生」指南。


*表記の定価は2004年1月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。