オードリーとフランソワーズ 乙女カルチャー入門 
山崎まどか 一五七五円
流行に振り回されない女性は、どんな小説を読み、どんな映画や音楽を楽しんでいるの? 幸田文、野溝七生子、サガン、ゴダール……。基本に忠実で、さりげなく存在するものの中から宝物を見つけだすのが得意。そんな「乙女」のための、愛すべきスタンダードを一挙紹介。

ブックストア ニューヨークで最も愛された書店 
リン・ティルマン 二六二五円
NYにとびきり個性的な書店があった。古今の名作文学を可能な限り網羅。作家による自作朗読会を開催。地元住民や文化人にサロンのように親しまれた。約20年の活動の軌跡を、店主と店員、オースターやソンタグなどの作家たちの証言と共に振り返るノンフィクション。

半分は表紙が目的だった 100冊のペーパーバックスにアメリカを読む 
片岡義男 二五二〇円
アメリカのペーパーバックスは見るだけで楽しい。さあ、写真に撮りたい100冊を選び出し、眺めてみよう。黒人奴隷の自伝。若きケネディのベストセラー。ベイブ・ルースの伝記。ハードボイルドやコミックス……。ポケット・ブックの黄金時代が鮮やかに甦る!

本の音 
堀江敏幸 二一〇〇円
「本」にはそれぞれ固有の佇まいがある。気の利いたタイトルや扇情的な宣伝文句では伝えることのできない、ある種の旋律。その音に耳を澄ませ、リズムに寄り添う。愛と孤独。言葉。家族。愛おしい本たちの奏でる本音の音に向き合い、本のエッセンスをすくいあげる書評集。

小説、時にはそのほかの本も 
川本三郎 二二〇五円
藤沢周平の描く心優しい女性に心揺さぶられ、花田清輝のひねくれた文体に批評精神を見出し、大江健三郎文学の「子ども」性に思考を巡らす……。通好みの名作から人気小説まで、心に留めたい日本文学を味わい尽くす、本好きによる本好きのためのエッセイ。

文庫本を狙え!
坪内祐三 一九九五円
『週刊文春』で好評連載のコラムが一冊になった。文庫本の雑踏の中、毎週一冊を狙って歩く。武田百合子、村上春樹、団鬼六、ベンヤミン、勝新太郎、ミラン・クンデラ、竹中労、江藤淳、殿山泰司、中道義道、小林信彦ほか154冊。手にすると、もう眠ることは出来ない。

本の話をしよう 
長田弘+江國香織、池田香代子、里中満智子、落合恵子 一二六〇円
絵本を読もう。童話を読もう。物語を読もう。マンガを読もう。文字を書こう。言葉を読もう。そして、本を贈ろう。──本という不思議に魅せられた詩人が、4人の作家と語り尽くす本の魅惑。本の秘密。読書は素敵だ。本は人と人をつなぐのだ。みんなで本の話をしよう。

駈け出しネット古書店日記
野崎正幸 一八九〇円
フリーライターの生活も20年を越えたが、雑誌・書籍の売り上げ低下に伴い、仕事も減ってきた。そこで、長年、親しんできた読書と本とのつきあいをいかそうと、インターネットの古本屋を開店することに。HPの作り方・古書店開業の仕方から、軌道に乗ってきた最近の日々までを日記形式で描いた、手に汗握る書き下ろしノンフィクション。

伝説のジェイン・ボウルズ 
ミリセント・ディロン 篠目清美訳 七九五二円
夫ポール・ボウルズの創作の源泉であり、カポーティ、テネシー・ウィリアムズら多くの芸術家を魅了したカルト作家ジェイン。ニューヨークの富裕なユダヤ家庭に生まれ、夫とともに新地タンジールへ。だが、創作の苦悩、同性との破滅的情事のなか病に倒れ、やがてスペインの精神病院で燃え尽きる。その苛烈な生涯と作品を明かす決定的評伝。

ワンダー植草・甚一ランド
植草甚一 二五二〇円
不思議な国は君のすぐそばにある。焼け跡の古本屋巡りから、色彩とロックの渦巻く新宿ルポまで、20年にわたって書かれた文章の数々。楽しい多色刷りのイラストで構成された、植草甚一の自由で軽やかな世界。「まことに軽妙でしゃれている。とにかく変幻自在。切抜帳を作るように本を楽しんで作りあげているところがよい」(朝日新聞評)



*表記の定価は2003年12月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。