ネット古書店開店の  ノウハウが満載!

 フリーライターとして活躍する野崎さんは、収入の限界を感じて、自分の蔵書をもとにインターネットによる古本屋を考えました。もともと本好きの方です。
 まず、お堅い役所を相手に古物商許可証を取り、運搬のための運転免許を取ります。そして、いよいよホームページの立ち上げ。これが、なかなか理想どおりにいきません。サイトの不具合いやパソコンの故障。なぜだろうという、試行錯誤の日々がユーモラスに綴られます。
 いざ開店しても、目録づくり、発送方法、代金未払者との裁判闘争、買い取り、セリ市、即売会といった、これまで経験したことのない世界に翻弄されますが、野崎さんはめげません。
 簡単なことではなさそうですが、「あなたにもきっとできる」。そんな気にさせる得難いノウハウが満載の本です。
 店主は津久井湖のほとり、愛妻と猫三匹。ネット古書店「文雅新泉堂」は今日も元気です。