根をもつこと、翼をもつこと
田口ランディ 一四七〇円
多発する幼児虐待事件、8月6日の広島で体験したこと、いまも地雷が埋まるカンボジアの現実…、いま生きていくのはキツくてたいへんなことだけれど、でも私たちには想像力という魂の翼がある。婦人公論文芸賞を受賞した著者による、待望のエッセイ集第4弾!

癒える力
竹内敏晴 一五七五円
私たちの「からだ」はみずから癒える力をひめている。閉じこめられた「からだ」を目覚めさせ、新しい自分を見いだすには、どうすればよいか? からだの語ることばに耳を澄まし、人と人との響きあう関係をひらく道をさぐる本。

世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい
森達也 一七八五円
日本はオウムで、世界は9・11でむき出しになった。メディアは「右へならえ」的な思考停止状態に陥り、市民は他者への想像力を衰退させる。この思考停止の輪に対抗するためにできることは何か?気鋭のドキュメンタリー作家によるノンフィクション・エッセイ。

メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか
明川哲也 三〇四五円
失意の末自殺を試みたタカハシは、人の言葉を話すネズミ達に救われる。彼らから、ネズミ界と人間界で自殺者が急増中と聞き、共に鬱を遠ざける宝を探すべく自殺率最低の国メキシコへ向うが…。自殺大国日本を救うべく贈る、希望と感動の冒険ファンタジー小説。

たましいの場所
早川義夫 一七八五円
長年の沈黙をやぶって、ふたたび歌いはじめた早川義夫の待望の最新エッセー集。23年続けた本屋を閉店した日のこと。そして歌手にもどった理由。赤色のワンピースの話。父のこと、母のこと。母の飼い犬だった柴犬のこと。鎌倉のこと、などなど。

すぐそこの遠い場所
クラフト・エヴィング商會 一八九〇円
「この事典はね、見るたびに中身が変わってゆくのだよ」不思議な場所アゾットの永遠に未完の事典。遊星オペラ劇場、星屑膏薬、雲母でできた本……。アゾットの事物を、写真や図版を使って紹介しながら、ノスタルジックな世界へと誘う精巧なファンタジー。

和田夏十の本
谷川俊太郎編 二五二〇円
夫・市川崑監督作品の脚本家として知られる和田夏十は62歳で惜しまれつつ亡くなった。脚本、エッセイ、創作、詩、評論など、残された多くの優れた作品を詩人・谷川俊太郎がセレクトし、一冊に編みあげた。時代に先がけて生きた和田夏十の魅力を網羅した作品集。

不安定だから強い 武術家・甲野善紀の世界
田中聡 一六八〇円
各界の注目を集める異色の武術家、甲野善紀師範は、巨人軍の桑田選手復活のため、武術の指導した人物として知られる。リハビリにも応用され始めている基本的な技の仕組と、甲野師範の人生、そして身体で考えるとはどのようなことかなど、道場に通い続けて10年の著者がわかりやすく聞き出し解説。武術という枠をこえた人生指南の本でもある。

「おじさん」的思考
内田樹 一九九五円
「父性」について語ればフェミニストに反発され、戦争責任について語れば右派・左派双方から攻撃され、おじさんの立場はムズカシイ。リベラルでありながら、イデオロギー的に硬直もせず、肩肘はらない柔軟な考え方・生き方はないものだろうか?「常識」が通用しない時代において、成熟したよき「おじさん」として生きるための必読知的参考書。

椅子と日本人のからだ
矢田部英正 一八九〇円
床坐の文化をバックグラウンドに持つ日本人にとって、自然な立居振舞い、姿勢とはどのようなものか?長時間坐っても疲れない心地よい椅子の坐り方とは? 日本人の身体技法の基礎研究や民俗史的分析をふまえ、腰痛や肩こりなど生活習慣病に悩まされがちな現代人に、椅子と快適につきあうための小さな秘訣を伝える、生活文化誌エッセイ。



*表記の定価は2003年12月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。