| 秋のホテル |
| 秋。スイス。ジュネーブ湖畔の「ホテル・デュ・ラック」。女性作家イーディスは、英国を追われるようにこのホテルにやってきた……。現代の愛のかたちを真摯に探る女の孤独な心理を描く、ブッカー賞受賞の話題作。「一読をすすめたい秀作」(丸谷才一氏評) |
| 結婚式の写真 |
| 物語は一枚の写真からはじまる。一族の女主人ソフカと、四人の息子と娘たち。倦怠、反目、情熱、孤独……四枚の写真が、抗いがたい血の宿命を謎解きしていく。「これほど描写の精度が高い小説は近ごろ珍しく、精読に値する」(向井敏氏評) |
| 英国の友人 |
| 過去の愛の傷を負ったまま、情熱を遠ざけて生きるレイチェル。別人になりたいと思いつつ、けっしてかなわない哀しみと焦燥を精緻に綴る。「プルースト的回想とジョイス流の『自発的亡命』まで重なるとあっては、小説好きには見逃せまい」(島弘之氏評) |
| 異国の秋 |
| 父母が逃れえなかったナチの手を逃れて、英国に渡った二人の少年。成功と家族に恵まれてもなお、いっさいと別れねばならなかった過去に苛まれる。ひとは、過去から逃れえないのか──。「ブルックナーの最高傑作」(ルース・レンデル評) |
| 嘘 |
| 孤独も嘘も、あの静かな部屋に棄ててきた……。50歳にして、新たな旅立ちの時を迎える独身女性アナ。 迷いと矛盾に満ちた人生を鮮やかに描きだす。「ブルックナーを読むと、町を歩く誰もが抱える孤独が透けてみえるような気がする」(森まゆみ氏評) |
| 招く女たち |
| 内気で、青臭い純真さをいつまでも棄てられない研究者ルイス、パリで、あるいはロンドンで、彼を差し招く女たち。英国青年の長い惑いの日々とその旅立ちを克明に描く会心作。「なぜこういう『贅沢』な小説が日本にはないのだろう」(松浦寿輝氏評) |