不安定だから強い 武術家・甲野善紀の世界
田中聡 一六八〇円
各界の注目を集める異色の武術家、甲野善紀師範は、最近では巨人軍の桑田選手復活のため、武術の指導した人物として知られる。リハビリにも応用され始めている基本的な技の仕組と、甲野師範の人生、そして身体で考えるとはどのようなことなのかなど、道場に通い続けて10年の著者がわかりやすく聞き出し解説していく。武術という枠をこえた人生指南の本でもある。

巨人軍最強の捕手
澤宮優 一六八〇円
巨人軍最強の捕手」といわれる伝説の男・吉原正喜。闘志あふれるプレーと愉快なキャラクターは、多くのファンに愛され、「将来の監督」と嘱望される中、戦死した。25年の生涯を川上哲治や千葉茂ら僚友、遺族たちの証言、秘話で掘りおこし、戦前・戦中の世相、プロ野球創世記の逸話と併せて綴るノンフィクション。吉原が今に遺したものとは何だったのだろうか。

アメリカ野球主義
芝山幹郎 二六二五円
アメリカには美しくデザインされたものが三つある。合衆国憲法、ジャズ・ミュージック、そしてベースボールだ。−−作家ジェラルド・アーリーが言ったとおり、アメリカ野球はなぜか美しい。そして楽しい。とんでもない「瞬間」や、信じがたい「物語」が生まれる。そんな世界の忘れがたい楽しさを刻み込み、快楽を呼び起こす幸福なる書物。

サッカー細見 ──'98−'99
佐山一郎 一八九〇円
W杯初出場、クラブの崩壊、リストラ……大きくゆれる日本サッカー界。いま普遍的な問題が噴出している。W杯の分析から、解説者の問題、クラブの理念、指導者の手腕、競技場環境、さらにはチケット販売の仕組み、選手の年俸事情まで、取材に取材を重ね、丹念に検証した、まったく新しいサッカー案内。

佐高流経済学入門 ──私の出発点
佐高信 一九九五円
評論家生活も20年を越えた。この間、日本も世界も大きく変わった。今もまた変わろうとしている。そういう時代であるからこそ、評論家としての原点をゆっくりと見直してみたい。そんな思いから生まれたのが本書である。小学生との授業(NHKテレビ・課外授業)。恩師・久野収とジャーナリズム。沖縄で語ったこと……。自分の思想の根を旅する一冊。

子どもためのライフ・スタイル 考える練習をしよう
マリリン・バーンズ 左京久代訳  一七三三円
頭の中がこんがらかって、どうにもならない。このごろ何もかもうまくいかない。あーあ、もうだめだ! この本はそういう経験のあるひと、つまり、あなたのために書かれた本なのだ。人生でつきあたる難問の山を、自分の力で乗りこえていくために、まずその、こわばった頭をときほぐす必要がある。楽しみながら頭のトレーニングをしよう。

みんなで考えよう(全3巻)
鶴見俊輔と中学生たち 各一四七〇円
哲学者の鶴見俊輔さんと中学生13人が、小さな寺子屋を作りました。そこで、身近な問題をワイワイガヤガヤと話し合います。楽しいイラストが満載です。シリーズ1は「大切にしたいものは何?」で絵は南伸坊さん、同2は「きまりっ何?」で絵は佐々木マキさん、同3は「大人になるって何?」で絵は長新太さん。

友だちができる本
ロージー・ラシュトン  寺西のぶ子 訳  フジモトマサル 画 一四七〇円
「友だちができない」という悩みをかかえる人は多い。ひきこもりやいじめなど、深刻な事態にも関連する問題だ。この本では、様々な身近な例をあげ、子どもたちが気にしている問題、直面しているトラブルについて、的確に具体的に解決のヒントを探っている。友人関係を題材に、他人や自分の大切さ、人間の個性について考えるレッスンにもなったハンドブック。

「おじさん」的思考
内田樹 一九九五円
「父性」について語ればフェミニストに反発され、戦争責任について語れば右派・左派双方から攻撃され、おじさんの立場はムズカシイ。リベラルでありながら、イデオロギー的に硬直もせず、肩肘はらない柔軟な考え方・生き方はないものだろうか?「常識」が通用しない時代において、成熟したよき「おじさん」として生きるための必読知的参考書。

思想する「からだ」
竹内敏晴 一八九〇円
「私」は「からだ」としてここに在り、世界に棲む。「からだ」として他者に向かい合って立つ(本書より)。思想する「からだ」──それは思想への境界線に立ち耳を澄ませている「からだ」である。 人と人が出会い、じかに触れあい、コミュニケーションすること、人間が人間であることの源を探求してきた著者の、この十年の思索と実践のすべて。

*表記の定価は2003年08月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。