家族?
スタジオ・アヌー編 定価三七八〇円
失敗しない家族なんてない。離婚、老人介護、単身赴任、受験戦争……。「私たちは自分が直面した家族の問題にこんなふうに対処した」沖縄から北海道まで、17歳から95歳まで、百人の普通の人々が語る普通の人のための人生相談。「変動のさなかの日本の家族状況が読みとれる」(朝日新聞)「家族を考え直す多くの糸口を与えてくれる」(毎日新聞)

世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい
森達也 一七八五円
日本はオウムで、世界は9・11でむき出しになった。メディアの現場は「右へならえ」的な思考停止状態に陥り、憎悪をかきたてられた市民は他者への想像力を衰退させる。世界レベルで広がるこの思考停止の輪に対抗するため、いま私たちにできることは何か?気鋭のドキュメンタリー作家による、21世紀への希望を込めたノンフィクション・エッセイ。

世界がどんなになろうとも役立つ心のキーワード
香山リカ 一六八〇円
コンプレックス、強迫神経症、パニック障害、境界例、ひきこもり……心についての不安をみんなが抱えて生きている時代。でも基本的な知識をおさえておけばだいじょうぶ。「心の時代」を象徴するさまざまなキーワードについて、心の問題の専門家・香山リカがかみくだいて解説します。世界がどんなにタイヘンでも、心の持ちようでなんとかなるさ。

できればムカつかずに生きたい
田口ランディ 一四七〇円
疾風怒濤の半生を送ってきた田口ランディは、何について悩み、考え生きてきたか。ひきこもりの末亡くなった兄のこと、大人に絶望していた17歳の頃について、犯罪被害者たちは恨みつらみをどう晴らせばよいか、プチ家出をする少女たちの心情とは……事件、心の病、家族間・世代間の軋轢などを題材に、ケタ違いの説得力でせまる人生指南コラム集。

生きちゃってるし、死なないし
今一生 一六八〇円
いま、10代〜20代の若者の間で顕著な広がりをみせている自傷癖。「生きている実感が持てない」などの誘因で手首を切る彼らの心情は、はたしてどのようなものなのか。自殺未遂から自傷癖まで、数多くの「死にたがる人々」「自分を愛せない人」との対話を重ねてきた著者が、出口の見えない自傷の世界からの脱出口をさぐるルポルタージュ。

がん患者学
柳原和子 二七三〇円
自らもがんを患った著者が、五年生存をはたしたがん患者20人に深く、鋭く迫ったインタビュー集。患者たちは誰もが、代替医療、東洋医学など、複数の療法を取り入れ、独自の方法をもっていた。それらと病気への心構えは、患者と家族にとって参考とばかりでなく大きな励みとなるだろう。孤立無援に闘ってきた、患者の知恵を集積する、患者がつくるがんの本。

ひきこもり支援ガイド
森口秀志ほか編著  一六八〇円
いまや全国で 100万人いるといわれるひきこもり。どこで相談にのってもらえるだろうか? 行政ではどんな対応をしてくれるのか? 医療機関をさがすには? ひきこもり体験者や専門家のナマの声をまじえて、各地の支援団体や自助グループの活動内容を紹介する、本人や家族の立場に立ったガイドブック決定版。

幸福な定年後
足立紀尚 二七三〇円
定年後をどう生きる? 新しい仕事に挑戦する。好きなことに熱中する。職人になる。商売をはじめる。田舎暮らしをする。新しい土地にひっこす。日本を飛び出す。仲間と過ごす。家族と暮らす。隠居する。などなど。それぞれに充実した定年後をおくる47人にじっくり話しを聞いた。すでに定年を迎えた人、これから定年を迎える人におくる大型インタビュー集。

「おじさん」的思考
内田樹 一九九五円
「父性」について語ればフェミニストに反発され、戦争責任について語れば右派・左派双方から攻撃され、おじさんの立場はムズカシイ。リベラルでありながら、イデオロギー的に硬直もせず、肩肘はらない柔軟な考え方・生き方はないものだろうか?「常識」が通用しない時代において、成熟したよき「おじさん」として生きるための必読知的参考書。

みんなで考えよう(全3巻)
鶴見俊輔と中学生たち 各一四七〇円
哲学者の鶴見俊輔さんと中学生13人が、小さな寺子屋を作りました。そこで、身近な問題をワイワイガヤガヤと話し合います。楽しいイラストが満載です。シリーズ1は「大切にしたいものは何?」で絵は南伸坊さん、同2は「きまりっ何?」で絵は佐々木マキさん、同3は「大人になるって何?」で絵は長新太さん。



*表記の定価は2003年07月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。