旅で覚えた、生活のシンプル──はじめに

 i ごはんの時間

お手本はタイの屋台
ごはんがおいしくできないとき
サンドイッチのあとはパンの耳──忙しい日の過ごし方
「今日のごはん、なあに?」
「あ、スープがおいしくなっていく音がする」
「宿題終わったから手伝っていい?」
鍋ごはん・ずんだ団子・杏のジャム――故郷の味
大根まるごと一本使いきり法――ちょっと節約

 ii 扉はいらない

箪笥も食器棚も机も持ったことがない
本棚の奥行きは十五センチ
部屋にも棚にも、扉はいらない
掃除をしたくないとき――模様がえ?
ほうっておいてくれる家族のおかげ――模様がえ?
いきあたりばったり――アジア的家事の方法

 iii 住まいの値段

趣味は「間取り図」
いつも収入の半分以上が家賃だった
買ったのは時間だった
道路に面した部屋に住む――一階暮らし?
葉っぱを見上げて暮らす――一階暮らし?
言葉を拾って帰る――東京生活
小学生のいる暮らし――商店街のある街
今夜はお母さん大会

 iv 家族の風景

いっしょに住まなくても家族──家族の定義
家に帰ろう
昭和の田舎の小学生
キャベツと小豆と十五円
田植えの休みと稲刈り休み

 週末の楽しみ──あとがきにかえて