「鉄腕アトム」大事典

沖光正 二八五四円
日本漫画の金字塔『鉄腕アトム』。そのシリーズ一一四作品に登場するウラン、ヒゲオヤジから端役まで全キャラクター五一七名、事項三九九件を網羅。微細なデータで手塚治虫の大宇宙を解読する、決定版アトム事典!全項目イラスト付。

「爆心地」の芸術

椹木野衣 二九四〇円
日本の「現代美術」が急速に変貌している。「現代美術」をリセットする試みの「日本ゼロ年」展、村上隆の「スーパーフラット」、奈良美智ブーム、横浜トリエンナーレ、NYでのテロなどの現象を受け、ゲーム、アニメ、格闘技などを横断しつつ展開される美術評論。

テレピン月日

大竹伸朗 二九四〇円
現代美術の枠を越え、多彩な作品を発表し続ける芸術家・大竹伸朗。その創作の源はどこにあるのか。伝説の脱獄王白鳥由栄に芸術家の神髄を見、路上の藤圭子のポスターや、海辺の干しタコに心をノックアウトされ……。発見と驚き、創造することへの思索。スリルに満ちた日々を綴り、未発表ドローイングも多数掲載した美術エッセイの決定版。

少年ブーム

串間努 三〇四五円
ホッピング、野球、レーシングカー、仮面ライダーカード、忍者、切手、怪獣、チョロQ、ミニ四駆からなめネコまで、戦後、子どもたちの間でたくさんのブームが起こった。そのブームはどのように生まれ、子どもたちに何を遺したのか? 仕掛け人は誰か? ブームを通して、少年文化と当時のなつかしい風俗を検証する、もう一つの戦後史。

世の途中から隠されていること

木下直之 三九九〇円
日清戦争のとき広島に建てられた凱旋碑は、そのまま平和塔となっている。女装姿のヤマトタケルのイメージは、実は明治につくられたものだ。私たちが当たり前のことだと思っていることの起源は案外新しい。記念碑、肖像写真、見世物など、歴史に埋もれた物を掘り起こし、日本人の美意識の変遷をたどる。美術からみたもう一つの明治の歴史。

全面自供!

赤瀬川原平  聞き手 松田哲夫 三〇〇〇円
語り下ろしの自伝。聞き手は三十年にわたる友人の松田哲夫。「ハイレッド・センター」の時代からニセ千円札事件。路上観察での南伸坊や藤森照信らとの付き合い。『老人力』などの活躍。大好きなカメラのこと……。赤瀬川原平のラディカルな面が次々とあばかれる。

ポラエヴァシー

荒木経惟写真、飯沢耕太郎編 二四一五円
女に猫に焼肉に枯れた花…。オモチャ箱をひっくりかえしたようなオールカラー666点もの写真はすべて、アラーキーの目が見て指が触れた現実の生きた標本なのだ。限りなく未完成で生々しいポラロイドの特性を存分に発揮し、愛おしい日々の瞬間を真四角なフレームに定着させた初の本格的ポラロイド写真集。街を口説き女を口説くアラーキーの日常。

哲学者クロサキの写真論

黒崎政男   一九九五円
デジタルカメラの出現で、撮った画像データをいかようにも加工できるとすると、決定的瞬間を切り取るという写真本来の意義はどのように変わっていくのか? 技術の進歩に伴い変化する人間の美意識に迫り、まったく新しい写真論を構築する。クラシックカメラからデジカメまで写真の歴史を縦横無尽に駆け抜ける哲学者の勇壮な試み。

マンガの力 ──成熟する戦後マンガ

夏目房之介 一六八〇円
手塚治虫「ブッダ」、梶原一騎「巨人の星」、藤子不二雄「ドラえもん」、水木しげる「ゲゲゲの鬼太郎」、美内すずえ「ガラスの仮面」、山岸凉子「日出処の天子」などなど、戦後マンガの黄金期にうまれた名作群はなぜ面白いのか。その面白さの秘密を、夏目流「マンガ表現論」の手法であざやかに解析。あの名作を読み返したくなる、定番名作マンガの読み方。

KON'S TONE 「千年女優」への道

今敏 一八九〇円
映画「パーフェクトブルー」「千年女優」で新世代のアニメーションを開拓した監督が綴る、制作現場の壮絶な舞台裏と爆笑秘話。日常の観察眼の培い方から、もの作りの姿勢までシニカルに、そしてコミカルに語った、すべてのクリエイター志望者必読の書。


*表記の定価は2003年02
月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。