ミニコミ魂

串間努編 一九九五円
「ミニコミ」──こんな言葉、あなたは知っていますか? 「ミニコミ」ってなんだろう。興味あるけど、なんだかよくわからない。そんなあなたのために、この本ができました。世の中にはたくさんのミニコミがあります。作り手へのインタヴューや実際の作り方、売り方。厳選された200誌の紹介など盛りだくさん。ミニコミのすべてがわかる本です。

アメリカB級グッズ道

米沢嘉博 二一〇〇円
アメリカは、今空前のモノ集めブーム。マリリン・モンローのポスター。「スーパーマン」のアメコミ、プレスリーのレコード盤……あらゆる大衆消費財がコレクションの対象だ。その中からアメコミ、映画、SF、オモチャなど、マニアの世界を探訪。入手方法、価格、コレクトショップの情報など紹介。モンドでカルトなMade in USA図鑑。

ガラクタをちゃぶ台にのせて

さえきあすか 二一〇〇円
一昔前までは、ガラクタとして扱われていた大正時代や戦前までの品物が、少しずつ注目を集めている。アンチモニーのエンピツ削り。竹や木、金網で作られた虫かご。ネクタイ更正器や電話料金箱など……。著者のコレクションから、いまだ名もなき品々の来歴、時代背景、思い出などを語りながら、大量消費時代に入る前の、なつかしい日本をふりかえる。

明治がらくた博覧会

林丈二 二一〇〇円
手帳やペン先から、遊戯盤、電信柱、錠前、病用具、バケツ、沓刷、ブランコ、はたまたビリケンやキューピーまで……。一見何のへんてつもない「がらくたの集まり」も、路上観察家・林丈二の眼をとおして見れば「宝の山」にはやがわり。200点以上の貴重な図版とユニークなエッセイで、日本人の生活を垣間みる、見ても読んでも楽しい一冊。

型録・ちょっと昔の生活雑貨

林丈二 一八九〇円
明治の初期にはじまった通信販売。当時のカタログには、鉛筆、魔法瓶、料理ストーブ、帽子掛、お丸、ハンモック……ありとあらゆる暮らしの道具が掲載されている。300点もの貴重な図版とエッセイで丹念に掘り起こす、衣・食・住の道具が語る日本人の生活史。一歩でも西洋人に近づきたかった、ちょっと昔の日本人の暮らしが見えてくる。

怪物科学者の時代

田中聡 二四一五円
明治時代以降、近代科学に対し、古来からの文化との融合を図った人々がいた。佐田介石。井上円了。桜沢如一。福来友吉。寺田寅彦。橋田邦彦。南方熊楠。稲垣足穂……。彼らの一見怪しくとも大まじめな研究は、その時代の切実な知的闘争であり、その課題は近代を超えられぬ私たちのものでもある。科学のフォークロアとしての異色科学者列伝。

ニッポン秘境館の謎

田中聡 二四一五円
「秘境」という何とも胸をワクワクさせる響き──その懐かしくも妖しいイメージは高度成長期に多く語られ、雑誌や本で大ブームを巻き起こした。伊勢、志摩、熱海の秘宝館、目黒の寄生虫館、秩父珍石館、ムー大陸博物館……。日本人にとって秘境とは何なのか。日本のなかの秘境的空間を探り、なぜ秘境が人を引きつけるのかを論じた、異色の大研究。

人生は博覧会 日本ランカイ屋列伝

橋爪紳也 二一〇〇円
明治時代にはじまり戦後も続いた博覧会ブーム。その博覧会はたくさん民間ディベロッパーに支えられて、彼らは知恵と技を競って様々な催しを成功させた。日本で初めてアクロバット飛行の興行をした櫛引弓人。巨大な大仏の見せ物を出品した高村光雲。金沢に「宝塚」を創ろうとした平沢嘉太郎。大きな夢を抱きながら近代を生きたランカイ屋たちの人生の物語。

世の途中から隠されていること

木下直之 三九九〇円
日清戦争のとき広島に建てられた凱旋碑は、そのまま平和塔となっている。女装姿のヤマトタケルのイメージは、実は明治につくられたものだ。私たちが当たり前のことだと思っていることの起源は案外新しい。記念碑、肖像写真、見世物など、歴史に埋もれた物を掘り起こし、日本人の美意識の変遷をたどる。美術からみたもう一つの明治の歴史。

青春の東京地図

泉麻人 一六八〇円
渋谷、青山、原宿、六本木、新宿、小田急線沿線……。昭和30〜40年代の東京の街並みを舞台に、泉さんの少年時代、青春時代の思い出をかさねて描いていく。生まれ育った下落合の風景、テレビ番組、お菓子、CM、遊び、音楽や映画……。もう残っていない、見ることのできない東京の一時代を泉さん独特のタッチで軽やかに、ユーモラスにつづる、自伝的東京案内。


*表記の定価は2003年01
月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。