全国で百万人といわれ、大きな社会問題となった「ひきこもり」。近年、さまざまな支援活動が紹介されるようになったが、いまだに「どこに相談すればよいかわからない」という声が多く聞かれる。 行政の窓口で対応してくれるところがあるのか?
 民間の支援団体にはどんなものがあるのか?
 専門家や医療機関に相談したほう
がよいのか? 自宅に訪問してくれるのか?
 親はどうすればよいのか?
 費用は? などなど。
 こうした疑問に答え、ひきこもり支援にかんするさまざまな情報を正確にわかりやすくつたえるガイドブックが生まれた。
 全国各地で活動する約百三十団体と個人を紹介、うち代表的な四団体については支援内容を実地にルポ、支援を受けたひきこもり本人や家族にインタヴューして、活動の実際を立体的につたえている。
 さらに、精神科医の石川憲彦氏、作家の久田恵氏、ソーシャルワーカーの山下英三郎氏、作家の滝本竜彦氏の「わたしのひきこもり支援プラン」も参考になるだろう。

 ひきこもり本人や家族の立場にたった、使いやすく役に立つガイドブック決定版である。