はじめに

1 スポーツマネキン誕生記
既成のサイズを変える
アスリートの肉体
無敵のボディビルダー小沼敏雄
モデルのオーラ

2 人体を表現するということ
服を着せて完成する美
マネキンの市場
ディスプレイ・デザイナーとデコレーター
マネキンのサイズ
モデルはいるか
国籍不明の魅力
マネキンのミニチュア
シンメトリーはむずかしい
デコレーターの仕事
マネキンの顔
時代の好みの顔
マネキンのメーク
目の表情

3 日本のマネキンの歩み
「島津マネキン」の設立――向井良吉の回想
ファイバー製マネキン
マネキンメーカーの変遷
新作展とアーティストの交流
ミニスカートとツイギー旋風
膝小僧の美学
海外からのマネキンの導入
ライフスタイルを視覚的に演出
不況時のヘッドレス・マネキン
マネキン産業の現在
企業ブランドか、作家の個性か
からだはファッション

4 私は企業内作家である
京都美大彫刻科のころ
七彩時代
マネキン供養祭
電飾ボディ
スペインで修業
マネキン制作に専念する決心
管理職の悩み
マネキン発祥の地・京都の技術者たち
韓国生産にまつわる少しにがい思い出
トーマネ時代
サンローランのマネキンを作る
シャネルのオリジナル・マネキンを作る
カール・ラガーフェルドが好んだ顔
原型作家でありつづけるために
ヤマトマネキン時代
義眼とヘッドレス
上海のハワード・アーツ社
紙のエコマネキン

5 人間をまるごと型取りする
FCR技法の開発
目を開いた顔の型取り
自分の顔と対面
「視覚の錯覚」展
複製人間への招待
マネキンこそポップアート
街でモデル探し
マネキンは永遠に若く
岡本太郎マネキン
三宅一生が注目したスーパーリアル・マネキン
「ヴォーグ」展とニューヨーク
マネキンの可動化、器具化

6 二人の巨匠 村井次郎とジャン・ピエール・ダルナ
村井次郎さんの思い出
「すぐ服が売れる」村井マネキン
生涯現役のマネキン作家
ジャン=ピエール・ダルナさんの思い出
パリ・プランタン百貨店のアート・ディレクター
一大センセーションをまき起こしたFFシリーズ
女らしさ、時代の好みへの敏感さ
もうパリの街中へは行かない
異なる二つの個性

おわりに