マンガの力 |
夏目房之介 一六八〇円 |
手塚治虫『ブッダ』、梶原一騎・つのだじろう『空手バカ一代』、水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎』、山岸凉子『日出処の天子』など、戦後マンガの黄金期における名作群はなぜ面白いのか? その面白さの秘密を「マンガ表現論」の手法であざやかに解析。昔読んだあの名作を再度読み返したくなること請け合いの、夏目房之介流マンガの読みかた指南。 |
漫画の時間 |
いしかわじゅん 二一〇〇円 |
漫画はこう読め! 描線・コマ割りのテクニック、センスと工夫、約束事……。現役漫画家が知られざる漫画のツボを徹底的に指南する。さらに、あらゆるジャンルを網羅して必読作品を百本推薦する。「あらゆるジャンルを含めて本年最高の批評集」(毎日新聞)「諸君、畏れよ」(週刊文春)など各紙誌大絶賛の傑作マンガ評論! |
「鉄腕アトム」大事典 |
沖光正 二八五四円 |
日本漫画の金字塔『鉄腕アトム』。そのシリーズ一一四作品に登場するウラン、ヒゲオヤジから端役まで全キャラクター五一七名、事項三九九件を網羅。微細なデータで手塚治虫の大宇宙を解読する、決定版アトム事典! 全項目イラスト付。「覗いているうちに、また『アトム』が読みたくなってくること請け合いだ」(芸術新潮評) |
シーナ映画とコーキ映画 |
高間賢治 二一〇〇円 |
ベテランキャメラマンが、メガホンをとった椎名誠と三谷幸喜に出会った!『あひるのうたがきこえてくるよ。』では、ひよこの「即興演技」に悩まされ、『みんなのいえ』では、台本十数ページに及ぶ難関シーンに奮闘する……。あの話題作の陰にこの人あり。汗と涙の舞台裏を、具体的な撮影テクニックとともにつづる、臨場感とユーモアあふれる映画エッセイ。 |
女優家M 演技の花道 |
森村泰昌 一八九〇円 |
女優に扮した写真作品(「女優家」シリーズ)で知られる森村泰昌が、演技の世界に飛び込んだ。蜷川幸雄の舞台『パンドラの鐘』と辻仁成監督の映画『フィラメント』で経験したことは、最高に刺激的なものだった。脚本の通し読みで周囲を困惑させた事件、共演者や演出家との交流。抱腹絶倒の裏話と芸術家ならではの観察眼が光る舞台裏エッセイ。 |
ロードショーが150円だった頃 |
川本三郎 一九九五円 |
昭和30年代、東京に豪華なロードショー館が続々と誕生した。大型スクリーンに踊るE・テーラーの肢体に胸ときめかせ、R・ネルソンの銃さばきに息をのむ。ハリウッドが一番輝いていた頃のアメリカ映画を、当時のプログラムの話題も交えて今一度味わう回想の映画館。 |
和田夏十の本 |
谷川俊太郎編 二五二〇円 |
『黒い十人の女』や『炎上』など、夫・市川崑監督作品の脚本家として知られる和田夏十。脚本、エッセイ、創作、詩、評論……遺された作品を、詩人・谷川俊太郎がセレクトし、一冊に編みあげた。時代に先がけて生きた和田夏十の魅力を網羅した待望の作品集。 |
定本 映画術 |
A・ヒッチコック、F・トリュフォー 蓮實重彦、山田宏一訳 四二〇〇円 |
これが映画だ! 映画の巨匠が華麗なテクニックを大公開。サイレント時代の処女作から最後の作品まで、520枚の写真を駆使して語りつくす。「まず読み物として興味津々」「技術面だけにととまらず、技術と主題、形式と内容とが不可分のものであることを、じつに説得的に語っているところに本書の真の価値がある」(朝日新聞評) |
小津安二郎のまなざし |
貴田庄 二四一五円 |
小津映画を小津映画たらしめているものは何か。現在見ることのできる作品をロー・アングル等映画術の面から精細に分析。その魅力と謎に迫る。「小津安二郎というひとりの監督の作品についてだけでなく、映画を見る基本を知ることのできる本」(佐藤忠男氏評) |
爆心地の芸術 |
椹木野衣 二九四〇円 |
日本の「現代美術」が急速に変貌している。「現代美術」をリセットする試みとして行われた企画展「日本ゼロ年」、村上隆の提唱する「スーパーフラット」、奈良美智ブーム、横浜トリエンナーレ、NYの同時多発テロなどの現象を受け、ゲーム、アニメ、格闘技などの世界を横断しつつ展開されるスリリングな美術評論。美術の爆心地とははたして何か? |