十八歳から二十一歳まで、ジャックスというグループで歌を歌っていた。
早くおじいさんになりたいと思い、二十五歳のとき、町の小さな本屋の店主として暮らしはじめた。
それから、二十数年、ほんとうのおじいさんになりかけたとき、なぜか無性に歌が歌いたくなり、もういちど歌手にもどった。
ロングセラー『ぼくは本屋のおやじさん』から二十年、ふたたび新しい人生をはじめた早川義夫が新しい日々をつづった最新エッセーが刊行される。
本屋を閉店した日のこと。
亡くなった母の愛犬チャコをひきとったこと。
ふらっと本を買いにきてくれた父のこと。
赤色のワンピースを着ていた女の子の話。
なぜ阪神の星野監督が好きになったのか。
登場人物に嫉妬してしまいそうな本の話。
頑固なまでに不器用な、不純なまでに自分をいつわらない生き方を書いた本です。
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「好きな人の前では本当のことを言おう。好きな人の前ではいっぱい恥をかこう。」
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