ぼくは本屋のおやじさん

早川義夫 一三二六円
本と本屋が好きではじめたけれど、この商売、はたでみるほどのどかじゃなかった。小さな町の小さな本屋のあるじが綴る書店日記。「素直に語れる心のしなやかさがある。成功の高みから書かれた立志伝には求めがたい光沢が見いだせる」(朝日新聞評)「出版が直面する様々な問題を考え直す上で役に立つだろう」(日本経済新聞評)

沖縄は歌の島 ――ウチナー音楽の500年 

藤田正 二五二〇円
沖縄は歌にあふれた島である。古典音楽も島唄も沖縄ポップスも、すべて身近にある。赤犬子、普久原朝喜、嘉手刈林昌、照屋林助など、多彩なミュージシャンを軸に「はじめて登場した入門的通史」。ウチナー音楽の素晴らしさを解き明かす。

安住しない私たちの文化

姜信子 二七三〇円
戦前の日本の大衆歌謡「天然の美」が、中央アジアで流浪した高麗人によって歌い継がれていた――。歌・映画・ヒーロー……大衆文化は旅をする。国家や民族という枠組みからはじかれた人々の声と記憶を追って見えてきた、想像しない考えない私たちが世界のなかで変わるための近代史。「金子光晴『万国放浪』の東アジア版」(東京新聞)。

〈山下洋輔エッセイ・コレクション〉ジャズ武芸帳

解説・細川周平 二六二五円
山下洋輔のエッセイの面白さは、永遠に不滅である。ページを開いたとたん、爆笑、大笑、哄笑の渦を巻きおこす、噂のエッセイ群を全3巻に集成。その第1巻は、山下洋輔トリオの活躍を描く「風雲ジャズ帖」、ジャズの神髄をあかす名論文「ブルー・ノート研究」、洋輔のピアノ講座、ベートーヴェン論ほか、山下ジャズ・エッセイ決定版。

〈山下洋輔エッセイ・コレクション〉洋輔旅日記

解説・町田康 二六二五円
わざわざヨーロッパまでジャズをやりに行って何が面白いと今さら言われても困る──エッセイスト山下洋輔の名を一躍高からしめたヨーロッパ・コンバット・ツアー体験記、北海道から沖縄まで日本国内東奔西走の旅日記、ヤマシタ・ワールドの住人たちとの疾風怒涛の交遊記ほか、読みはじめたら笑いのとまらない爆笑エッセイを一挙収録。

〈山下洋輔エッセイ・コレクション〉へらさけ犯科帳

解説・大岡玲 二六二五円
ハナモゲラよ永遠なれ!──ジャズに魅せられて疾走する青春の日々をつづる自伝的回想記、なぜ冬に冷やし中華が食えぬのだという怒りがついには国民的大論争にいたる、全玲中(全日本冷し中華愛好会)の真実の記録、涙なくしては読めない草野球奮戦記ほか、サブ・カルチャーの時代を駆け抜けたヤマシタ・エッセイの精髄。

〈植草甚一ジャズ・エッセイ大全〉モダン・ジャズの勉強をしよう

高平哲郎編・解説 三九九〇円
モダン・ジャズとは、ふとしたある瞬間、まだ経験したことのないような新しい興奮をあじわったことから、しぜんと好きになっていくものなのです──49歳にして突然、ジャズのトリコになってしまった植草さん。人を魅きつけ、熱くさせるジャズの謎に迫る、その猛烈な「勉強」のすべてを集めた伝説の名エッセイ集。イラスト=和田誠。

〈植草甚一ジャズ・エッセイ大全〉ぼくの好きなジャズマンたち

高平哲郎編・解説 三九九〇円
マイルス、モンク、パーカー、コリンズ、コルトレーン、そしてミンガス──「もしジャズを聴かないようになったら、そのときはもう人間としてダメなんだ」植草さんをそう思わしめた全盛期の名ジャズメンたちの放つ熱気と、彼らの生きかたをまざまざと伝えるこの巻は、モダン・ジャズ黄金時代のまたとない証言だ。イラスト=和田誠。

マンハッタン少年日記

ジム・キャロル 梅沢葉子訳  一八九〇円
ぼくの日記の中には偉大なヒーローがいる。それはクレイジーなニューヨークの街さ。少年バスケットボールのスター・プレイヤーでドラッグ中毒のジム。60年代ニューヨークの袋小路で、少年ジムの出会ったありとあらゆる出来事がいまここに生き生きとよみがえる。異色のロックンローラー、ジム・キャロルの13歳から16歳までの日記。

ダウンタウン青春日記

ジム・キャロル 梅沢葉子訳  一九九五円
うさんくさくてクレイジーで、あやうい魅力の街、NY。パーティ、ドラッグ、ロックにセックス。迷路のような昼と夜。街の匂いを呼吸しながら、憂鬱な毎日をやり繰りしながら、僕はここで大人になる。『マンハッタン少年日記』のジムが放つ、リアルでぎりぎりの青春の記録。「七〇年代ニューヨークの雰囲気を伝える、最高の本」(バロウズ)


*表記の定価は2002年6月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。