がん患者学

柳原和子 二七三〇円
自らもがんを患った著者が、五年生存をはたしたがん患者20人に深く、鋭く迫ったインタビュー集。患者たちは誰もが、代替医療、東洋医学など、複数の療法を取り入れ、独自の方法をもっていた。それらと病気への心構えは、患者と家族にとって参考とばかりでなく大きな励みとなるだろう。孤立無援に闘ってきた、患者の知恵を集積する、患者がつくるがんの本。

「在外」日本人

柳原和子 二九五七円
日本を離れたからこそ見えてくるものがある。漁師、板前、ビジネスマン、家政婦、大統領顧問……ひとりの女性が40カ国65都市を駆けめぐり、それぞれの地でダイナミックに生きる日本人のなまの声を聞きとった。戦後50年、私たちの時代を地球規模のスケールで描きだし、世界と日本の未来を問うかつてないインタヴュー・ノンフィクション。

家族?

スタジオ・アヌー編 定価三七八〇円
失敗しない家族なんてない。離婚、老人介護、単身赴任、受験戦争……。「私たちは自分が直面した家族の問題にこんなふうに対処した」沖縄から北海道まで、17歳から95歳まで、百人の普通の人々が語る普通の人のための人生相談。「変動のさなかの日本の家族状況が読みとれる」(朝日新聞)「家族を考え直す多くの糸口を与えてくれる」(毎日新聞)

「在日」外国人

江崎泰子・森口秀志編 定価二九三七円
日本の町や村に外国人の姿が急激に増えてきた。いま、日本人はとまどっている。なぜ?私たちと別の文化、別の歴史をもつ、だが、私たちとおなじこの土地で共に生きる新しい隣人たちについて、なにひとつ知らないからだ。在日半年から50年までの、35カ国百人が語る「日本と私」。かれらとの長いつきあいのための大型インタヴュー集。

教師

森口秀志編 定価二七三〇円
いじめ。登校拒否。学級崩壊。暴力。いま学校が荒れている。現場の教師たちは何を考え、何をしているのか。授業、学級経営、進路指導から、PTA、職員室、保健室、体罰、不祥事、ストレス、人生設計、バッシングへの反論まで。沈黙を破って教師がホンネで語った。大型インタビュー集。親も知らない、日本の学校、子どもの姿が見えてくる。

日本人の老後

グループなごん編 定価二九五七円
心とからだ、衣食住、趣味や仕事、家族との関係、介護することされること、死について。百人の生の声を聞きとり、これからの老後のあり方を浮かびあがらせる大型インタビュー集。誰にも訪れる老後を自分らしく生きるために。登場するのは、明治、大正に生まれ昭和をまるごと生きてきた人々。次世代への貴重なメッセージを伝える一冊です。

ただいま故障中! ──わたしの晩年学

上野瞭 二二〇五円
はてさて、人生いかに終わるべきか──。友の晩年に想いをはせる。土手の雑草に心を寄せる。本や映画に男と女のままならぬ人生をかいま見る。自らの意志で死を選ぶ「ハムレット法案」の成立を大胆に夢想する。歳を重ね、病いの待ち伏せにあって、はじめて思い至った日々に宿る幸福の感覚。児童文学者の痛快にして味わい深いエッセイ。

定年後・八ケ岳いなか暮らし

小宮宗治 一八九〇円
定年退職を機にかなえた夢のいなか暮らし。八ヶ岳は春夏秋冬おもしろい。春は野草つみ。夏はジャム作り。英国風庭づくりやハーブ育て。秋には家庭果樹園。越冬のための薪の用意やマルチング。暖炉の前での映画?、オペラの鑑賞……?。四季を通して山暮らしを豊かにする知恵と工夫、冬対策のアイデアを明かした実践的にして味わい深いエッセイ。

おばあさんになるなんて

神沢利子 一六八〇円
くまの子ウーフは、どこから生まれたのか? 自伝『流れのほとり』を書くきっかけは? 創作のエピソードを織りまぜながら、童話作家は、自らの人生の歩みを初めて、ゆったりと話しだした。樺太の少女時代。戦後の貧しい生活。作家としてのスタート──。創作童話(「サクラ色のワンピース」「五つのクジラのストーリー」)も収録。

これがボランティアだ!

森口秀志 編 二五二〇円
ここ数十年で、人類を取り巻く環境は大きく変わった。大規模な原発事故、オゾン層の破壊、クローン技術と人はなぜボランティアをするのか。生きがい? 自己実現? ネットワークづくり? 自然・環境、子ども、福祉、災害、人権、文化、情報、まちづくり……10代から70代まで、さまざまな現場で生き生きと活躍する50人の生の声を聞きとった大型インタヴュー集。地域の支えあいからNPO・NGOまで、新しい生き方を選択した人々の熱い言葉から、今ニッポンが抱えるあらゆる問題が鮮やかに浮かびあがる。

*表記の定価は2002年5月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。