第一章 「おじさん」の正しい思想的態度

「普通じゃない」国日本の倫理的選択肢
国際社会における威信より大事なもの
「護憲」派とは違う憲法九条擁護論
自称リベラリストたちが陥る論理矛盾
オン・デマンド教育論
教育とエロス
買売春と自尊心の問題
エロスと平等
「私」は私の多重人格のひとつにすぎない

 第二章 老人国日本にむけて

夢の中年シングル生活
「人類の滅亡」という悪夢の効用
「お先にどうぞ」という倫理的生き方
老人国にむけてのロールモデル
出家のすすめ
別姓夫婦の「先進性」に異議あり
平常心の人を信じるな
転向について

 第三章 「説教」はおじさんの義務であり権利である

大学全入時代にむけて
押し掛けお泊まり中学生
フリーターの隠れた社会的機能
就職活動をする学生たちへ
るんちゃんの旅立ち
哲学の効用
ひとは『ドラえもん』だけで大人にはなれない
一七歳の犯罪について
学校で学ぶべきただひとつのこと
幼児虐待の拡大再生産をふせぐために

 第四章 「大人」になること──漱石の場合