20世紀をつくった日用品
柏木博  二四一五円
この100年はモノが主役だった。ファストフード、自動販売機、ポールペン、掃除機、エレベーター、永久機関、パソコン……。今世紀に入って、爆発的に普及したさまざまなモノたちの起源をたどれば、大量 生産、使い捨て、衛生観念、プライバシー、情報伝達など、20世紀文化の特徴が見えてくる。デザインから見る20世紀の日用品博物館。

カプセル化時代のデザイン
柏木博  一六八二円
電子テクノロジーの支配する社会では、生活空間や道具はカプセル化してゆく。ロボットのような住宅、大型テレビ、全自動カメラ、24時間作動型都市などの出現は、私たちの意識にかつてない変化をもたらしている。それらのモノのデザインを検証し、新たなテクノロジーによって形成される生活とその意識構造に光をあてる、尖鋭な論集。

家具の本
内田繁 二九二八円
インテリアデザインの第一人者が、自らの作品や経験を通して家具デザインのエッセンスを語る。家具にとって、素材・形態・色彩・機能とは何か。椅子・テーブル・仕切り・照明器具などを、空間や文化、環境とのかかわりでとらえる視点とは。学校・病院などの公空間、個人宅・商業施設のデザインに応用できる確かな理論をまとめた初の総合的家具論。

インテリアと日本人
内田繁 二一〇〇円
畳の部屋はちゃぶ台ひとつでダイニングに、ふとんを敷けば寝室に。障子や襖は気配まで遮断しないやさしい仕切り――いま、日本の伝統的身体・空間感覚がインテリアデザインに生かされ、世界で高く評価されている。わが国を代表するインテリア・デザイナーが、創作の実際に則して〈日本的空間とインテリア〉の特質を解きあかした本。

手仕事の生活道具たち
片柳草生 二三一〇円
毎日使う、身辺の道具だからこそ、竹、木、ガラス、布など自然素材のやさしいものを選びたい。テレビのリモコンを入れる小さな竹の籠。料理によってかえる大小の木杓子。銀の耳掻き。赤ちゃんのための漆の椀……。日本、アジア、インドなど、いまもコツコツと受け継がれる手仕事の道具から、使いやすい丈夫なものをを紹介。実用を重視すると、シンプルで美しい大人の雑貨に辿りく。

哲学者クロサキの写真論
黒崎政男   一九九五円
デジタルカメラの出現で、撮った画像データをいかようにも加工できるとすると、決定的瞬間を切り取るという写真本来の意義はどのように変わっていくのか? 技術の進歩に伴い変化する人間の美意識に迫り、まったく新しい写真論を構築する。クラシックカメラからデジカメまで写真の歴史を縦横無尽に駆け抜ける哲学者の勇壮な試み。

デザインの未来像

日本デザイン機構編  二八五四円
自動車や電気製品から住宅まで、デザインは日本人の生活に広く深く浸透してきた。しかしいま、環境、都市、高齢化などの課題にどう取り組むべきか、その方向を見失っている。国内外三十数名のデザイナー、建築家、研究者が結集し、日本の社会と文化とに向けられた真率にして貴重な提言の書。「読みごたえのある一冊」(SD評)

生きのびるためのデザイン
ヴィクター・パパネック 阿部公正・訳 二九四〇円
デザインを安易な消費者神話の上にあぐらをかいた専門家たちの手にまかせきってはならない。人びとが本当に必要としているものへの総合的なアプローチによって、空きかんラジオから人力自動車まで、パパネックは、豊かな思考と実験に支えられたかつてない生態学的デザインを追求する。世界的反響を呼んだ「パパネック理論」の待望の完訳。

鉛筆と人間
ヘンリー・ペトロスキー 渡辺潤/岡田朋之・訳 三八七三円
鉛筆の起源は古代エジプトにまでさかのぼる。滑らかな書き味。木の削り具合。折れない芯。鉛筆をめぐって無数の技術者たちが工夫と発明を重ねてきた。このありふれた道具をいとおしんだ偉人たちの知られざるエピソードを豊富に紹介する。鉛筆という小さなモノから見えてくる、壮大な文化史。それを作りだした産業の物語をくりひろげる。

偶然を活かす発想法
ジョーンズ・文 オブライエン・絵 左京久代訳  一九九五円
間違いはだれにでもある。でも間違いから学ばなければ、間違っても意味がない!コーヒー、ウスター・ソース、電子レンジ、レーヨン、ステンレス、ドライクリーニング……。これらの偉大な発明は、どんな偶然や間違いから生まれたのか。モノ誕生のウラにある意外な真実を掘り起こす50の物語。子どもから大人まで、だれが読んでも役に立つ。

数の悪魔 ──算数・数学が楽しくなる12夜

H・M・エンツェンスベルガー 丘沢静也訳 二九八二円
数の悪魔が、算数・数学ぎらいを治します! ロバート少年の夢の中レッスンが始まる。先生は「数の悪魔」という奇妙な老人。数学なんか恐くない。先生が魔法のステッキを一振りすれば、数の法則が目からウロコが落ちるようにわかるのだ。素数の謎。パスカルの三角形。累乗と平方根。順列と組合せ。数の悪魔と少年が、数の世界を楽しくします。

クマのプーさんとぼく
A・A・ミルン 絵=E・H・シェパード 小田島雄志・小田島若子訳 一四七〇円
クリストファー・ロビンはもう六歳。ロビンのいるところ、どこにでもプーがいる。ロビンのすること、なんでもプーはしたがる。愛らしい名コンビが、うたの国をあっちこっちへ駆けまわる。『クリストファー・ロビンのうた』につづいておくる、ミルンとシェパートの素敵なうた絵本。思わずハミングしたくなる、そんなおはなしうたがいっぱい。

*表記の定価は2002年1月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。