型録・ちょっと昔の生活雑貨 |
林丈二 一八九〇円 |
明治の初期にはじまった通信販売。当時のカタログには、鉛筆、魔法瓶、料理ストーブ、帽子掛、お丸、ハンモック……ありとあらゆる暮らしの道具が掲載されている。300点もの貴重な図版とエッセイで丹念に掘り起こす、衣・食・住の道具が語る日本人の生活史。一歩でも西洋人に近づきたかった、ちょっと昔の日本人の暮らしが見えてくる。 |
明治がらくた博覧会 |
林丈二 一九九五円 |
手帳やペン先から、遊戯盤、電信柱、錠前、病用具、バケツ、沓刷、ブランコ、はたまたビリケンやキューピーまで……。一見何のへんてつもない「がらくたの集まり」も、路上観察家・林丈二の眼をとおして見れば「宝の山」にはやがわり。200点以上の貴重な図版とユニークなエッセイで、日本人の生活を垣間みる、見ても読んでも楽しい一冊。 |
あなたの想い出 Memories of You |
高平哲郎 一九九五円 |
林家三平、勝新太郎、美空ひばり、松田優作、色川武大、景山民夫……わたしたちの記憶に深くきざまれた今は亡き人たち。高平哲郎が、生前親しくしていた23名の「想い出の人びと」の人間味あふれる姿をあざやかに蘇らせ、スタンダードナンバーにのせておくるノスタルジック・エッセイ。 和田誠によるイラストとスタンダードナンバーの解説つき。 |
古くさいぞ私は |
坪内祐三 二七三〇円 |
気鋭な評論家は、読書する日々である。趣味ではない。研究とも縁遠い。そんな生活を続けていると、書物の持っているアウラを感じ取り、本の魅力について話し合える人を嗅ぎわける嗅覚も身についてくるのだ。そこから発せられた読書と本に刊するエッセイ・書評と魅力あふれた楽しい一冊である。もちろん神保町との付き合い方もある。 |
ストリートワイズ |
坪内祐三 二四一五円 |
街をひとつの大きな学習の場として、さ迷い歩いて行く。時に自分を見失いそうになりながら、身につけた知恵や知識。それが、ストリートワイズだ。福田恆存との出会い。丸山眞男の死で思ったこと。同世代の原辰徳の引退。大好きだった力道山のこと。それに真夏の読書……。街を歩き、そこで発見した新しい学問がここにある。 |
シリーズ・植草甚一倶楽部 (全5冊) 植草甚一の読書誌 |
植草甚一 解説・大岡玲 一五二九円 |
いまも部屋のなかを見まわしながらこんどは誰のを読もうかなと考えていると、気持ちが浮き浮きしてくる──待ってました! 極め付き植草流読書術のエッセンス。「鬼平犯科帳」からシムノンまで、江戸川乱歩からカルヴィーノまで、元祖活字中毒者の決定版「本とつきあう法」。 |
植草甚一の散歩誌 植草甚一 |
植草甚一 解説・南伸坊 一五二九円 |
「ぼくのは大正式散歩とでも名付けると、どうやらピッタリしそうだ。小学生のころの散歩のしかたが、そのまんまなのである。──」東京は新宿、人形町から、大好きなニューヨークのグリニッチヴィレッジまで。いろんな店をひやかしながら街をブラつき、洋書をどっさり買い込んではコーヒーで一服。散歩の達人が街歩きの極意を伝授! |
植草甚一の映画誌 |
植草甚一 解説・中野翠 一五二九円 |
大好きな映画の題名が話のあいだに出てくると、とたんに一番うなった場面が、頭の中に浮かび上がってくるんです。──トリュフォー、フェリーニ、ヒッチコック……。メモ帳と鉛筆をもって、いざ映画館へ。映画がなければ夜も昼も暮らせない「シネマディクトJ」がおくる縦横無尽の映画案内。 |
植草甚一の芸術(アート)誌 |
植草甚一 解説・斎藤晴彦 一五二九円 |
「昨年の夏のおわりころから、急にモダン・ジャズがすきになってしまって、レコードばかり聴いて暮らしていた。──」48歳にして、ジャズのトリコになってしまった植草さん。その経緯をいきいきと描いた名篇「モダン・ジャズを聴いた600時間」をはじめ、コラージュ、漫画、現代美術などにかんする、胸躍るエッセイ群をここに集成! |
植草甚一の収集誌 |
植草甚一 解説・川本三郎 一五二九円 |
「じつはぼくは散歩に出て、何か買って帰らないと、その晩は原稿を書く元気がなくなってしまうのである。──」古本。レコード。洋服。アクセサリー。郵便切手。ライター。カメラ……。神保町からニューヨークまで、植草さんが手にとったものは、どんな安物でも。二つとない宝物になった。伝説的コレクター・ウエクサ真骨頂をあかす一巻。 |