インテリアと日本人
内田繁 二一〇〇円
畳の部屋はちゃぶ台ひとつでダイニングに、ふとんを敷けば寝室に。障子や襖は気配まで遮断しないやさしい仕切り――いま、日本の伝統的身体・空間感覚がインテリアデザインに生かされ、世界で高く評価されている。わが国を代表するインテリア・デザイナーが、創作の実際に則して〈日本的空間とインテリア〉の特質を解きあかした本。

古民家再生住宅のすすめ
宇井洋  石川純夫 監修 二一〇〇円
築100年以上の古い民家を解体移築して現代の住宅として再生させる「古民家再生住宅」がいま静かなブームを呼んでいる。発注から見積り、建築まで、古民家再生の具体的なステップを解説し、さらに体験者の声や住宅内部の写真も紹介。欠陥住宅ともシックハウスとも無縁で、現代人のライフスタイルにもあった、懐かしくて新しい家づくりの提案。

ガラクタをちゃぶ台にのせて
さえきあすか 二一〇〇円
一昔前までは、ガラクタとして扱われていた大正時代や戦前までの品物が、少しずつ注目を集めている。アンチモニーのエンピツ削り。竹や木、金網で作られた虫かご。ネクタイ更正器や電話料金箱など……。著者のコレクションから、いまだ名もなき品々の来歴、時代背景、思い出などを語りながら、大量消費時代に入る前の、なつかしい日本をふりかえる。

これは「骨董」ではない
尾久彰三 三〇四五円
高価だから古いから、いいのではない。なぜか無性に魅かれるモノがある。李朝の屏風絵、東北の浄法寺塗、イギリスのつり棚、古代メソポタミアの金工品、アフリカのビーズ……。日本のモノも世界のモノも、好きだから見てきた。集めてきた。モノがもつ来歴や不思議な縁を語り、美の在処をさぐる。モノとの格闘をつづる古民芸蒐集記。

愉快な骨董

尾久彰三 三〇四五円
心を澄まして向き合えば、どんなものにも美は宿る。丹波の徳利、備前の壷、李朝の竹筒、燭台、染め布、そしてだれもかえりみないガラクタまで……。老獪な骨董屋との丁々発止、掘り出し物の悦び、時代考証の秘かなスリル。家族の不評をかおうとも、骨董だけはやめられない。悲喜こもごもの古民芸蒐集やりくり日記。

器(うつわ)・魯山人おじさんに学んだこと
黒田草臣 一八九〇円
黒田陶苑は、個性的な器揃えの店として知られている。陶器屋として、親子二代にわたって、様々な作家と仕事をしてきた。とくに魯山人からは、料理を彩る器の大切さを学んだ。たくさんのエピソードを交え、お父さんの時代と自分の経験を語りながら、「用の美」をみたす、焼きものについて書き尽くす。陶器屋が見た日本の近代焼きもの史でもある。

古民家再生住宅のすすめ
宇井洋  石川純夫 監修 二一〇〇円
築100年以上の古い民家を解体移築して現代の住宅として再生させる「古民家再生住宅」がいま静かなブームを呼んでいる。発注から見積り、建築まで、古民家再生の具体的なステップを解説し、さらに体験者の声や住宅内部の写真も紹介。欠陥住宅ともシックハウスとも無縁で、現代人のライフスタイルにもあった、懐かしくて新しい家づくりの提案。

洋食器を楽しむ本
今井秀紀 二四一五円
コーヒーカップ、ティーポット、洋皿、サラダ・ボウル……。いつも使っているのに意外と洋食器のことは知られていない。ちょっとした知識を持つだけで、洋食器を見る眼が大きくかわり、何倍も楽しくなる。磁器の種類、製造法、組み合わせから、名窯ストーリー、人気アイテム紹介まで。魅力のすべてを網羅した、日本人のための洋食器案内。

週末陶芸のすすめ
林寧彦 二二〇五円
教室選びのコツ。自宅アトリエづくりに必要な道具と予算。土練り、ロクロ、焼成の基本。自分の窯をもつときの注意。絵付けの工夫。釉薬の調合のポイント……。陶芸教室の門を叩いた日から、のめり込み、日本伝統工芸展に入選するまでの、楽しいながらもきびしい、仕事と陶芸の両立の六年間をつづる「サラリーマンもうひとつの人生」指南。

アジアの美味しい道具たち
平松洋子 一九三七円
あぁなんておいしい、と舌鼓を打てば、台所には必ず、その「おいしさの理由」を解き明かす「道具」の姿があるのです。ベトナムの朝を彩るコーヒーフィルターから、ココナッツ殻のしゃもじ、雲南の秘具・汽鍋まで、台所道具にこめられた49の美味しい物語。アジアの暮らしの風景から豊穣な食文化の源泉をさぐりあてる、力作書き下ろし。

20世紀をつくった日用品
柏木博  二四一五円
この100年はモノが主役だった。ファストフード、自動販売機、ポールペン、掃除機、エレベーター、永久機関、パソコン……。今世紀に入って、爆発的に普及したさまざまなモノたちの起源をたどれば、大量 生産、使い捨て、衛生観念、プライバシー、情報伝達など、20世紀文化の特徴が見えてくる。デザインから見る20世紀の日用品博物館。

きもの自在
鶴見和子 聞き手・藤本和子 三〇四五円
ふだん着としてきものを着こなす知恵と喜び──。社会学者の鶴見和子さんは、四季を通してきもの暮らし。そのきもの術は、かたくるしい和服のしきたりをこえて自由自在。インドのサリーや中国の刺繍布を仕立て、帯はゆるやかに巻きつけるだけ。地球志向の思想にささえられた、健康でのびやかな「きもの暮らし」の提案。

美女とは何か ──日中美人の文化史
張兢 二五二〇円
古来、美女は世の憧れを誘う一方で、男の運命を狂わす悪女であり、亡国の元凶であり、女神、幽霊、異人、薄幸、世の移ろいのたとえであった。また、文化によって時代によって、美人観は大きく変化する。美人は文学や絵画のなかでどのように描かれ、いかにイメージが形成され、機能したのだろうか。東アジアにおける美女と美貌に関する比較文化史の決定版 。

ポラエヴァシー
荒木経惟写真、飯沢耕太郎編 二四一五円
女に猫に焼肉に枯れた花…。オモチャ箱をひっくりかえしたようなオールカラー666点もの写真はすべて、アラーキーの目が見て指が触れた現実の生きた標本なのだ。限りなく未完成で生々しいポラロイドの特性を存分に発揮し、愛おしい日々の瞬間を真四角なフレームに定着させた初の本格的ポラロイド写真集。街を口説き女を口説くアラーキーの日常。


*表記の定価は2001年10
月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。