もう消費すら快楽じゃない彼女へ

田口ランディ 一六八〇円
池袋路上通り魔事件、TOSHIの洗脳事件、酒鬼薔薇聖斗事件、林真須美事件、野村沙知代問題、オウムなど、世の中を騒がせたさまざまな事件/社会現象を通して、あやうく微妙なバランスの上に成り立つ日常生活の、その裏にひそむ静かなドラマを浮かび上がらせるエッセイ集。刹那の時代に生きる人々の、哀しくユーモラスで愛にあふれた現実を描く。

馬鹿な男ほど愛おしい
田口ランディ 一四七〇円
恋と仕事とアルコール三昧、疾風怒濤の二〇〜三〇代をすごした著者がいま語る自らの恋愛体験。モテる男・モテる女のヒミツ、恋するモードに切り替わるコツ、二〇年の時を超えて届いたせつない想い、愛とセックスと子供の微妙な関係、私はなぜエロばあさんになりたいか、などなど、女と男のあやうくせつないお話が詰まったオトナの恋愛エッセイ。

できればムカつかずに生きたい
田口ランディ 一四七〇円
疾風怒濤の半生を送ってきた田口ランディは、何について悩み、考え生きてきたか。ひきこもりの末亡くなった兄のこと、大人に絶望していた17歳の頃について、犯罪被害者たちは恨みつらみをどう晴らせばよいか、プチ家出をする少女たちの心情とは……事件、心の病、家族間・世代間の軋轢などを題材に、ケタ違いの説得力でせまる人生指南コラム集。

〈サックス・コレクション〉 手話の世界へ
オリバー・サックス 佐野正信訳 二一四一円
音声言語にまさるともおとらぬ豊かな表現力をもつ「手話」。手話が禁じられた時代から今日まで、ろう者の歴史を辿りつつ人間の脳の驚くべき潜在力を明らかにする。人間のコミュニケーションに新たな可能性をひらくこの言語を通して、ろう者の文化に光をあて、言葉とは何か、人間とは何かを新しい視点で捉えなおす優れたメディカルエッセイ。

〈サックス・コレクション〉 妻を帽子とまちがえた男
オリバー・サックス 高見幸郎・金沢泰子訳 二九五七円
人間への信頼をとりもどすために。映画『レナードの朝』の原作者、脳神経科医サックス博士がつづる24の感動の物語。脳神経に障害をもち、不思議な症状があらわれる患者たち一人一人の豊かな世界にふみこんだ、人間の心と体への深い洞察にみちた傑作メディカル・エッセイ。「科学的な物語が、同時に感動的だとは驚くべきことだ」(読売新聞評)

〈サックス・コレクション〉 レナードの朝
オリバー・サックス 石館康平・石館宇夫訳 二九五七円
若き脳神経科医サックスが赴任した病院には食欲も人間らしい表情もない半昏睡状態の患者たちがいた。彼らはサックスの渾身の治療によって数十年の眠りから「めざめ」るが、それもつかのま、恐ろしい「副作用」との闘いがはじまるのだった。レナードをはじめ、病とともに生きる20人の患者たちと正面 から向きあった感動の記録。傑作医学エッセイ。

〈サックス・コレクション〉 偏頭痛百科
オリバー・サックス 後藤眞・石館宇夫訳 二五四八円
シーザー、カント、フロイトはじめ、有史以来、人類の十人の一人が苦しんでいる偏頭痛。その苦しみは過去二千年にわたって語りつがれてきたが、その正体はいまなお解明されていない。誰にでも思いあたる豊富な症例を分析、その原因と治療法をわかりやすくまとめた世界で初めての本。20世紀の優れたクリニカル・ライターによる画期的な本。

〈サックス・コレクション〉左足をとりもどすまで

オリバー・サックス 金沢泰子訳 二二〇五円
左足に大ケガを負った脳神経科医サックス。手術し傷は癒えたが、なぜか左足が自分のものだと感じられない。神経障害のため、脳のなかの左足のイメージが失われてしまったのだ。すぐれた医者が、回復までの自己の症状の変化と「患者」として生きる者の内面 をつづる。心とからだ、病と癒し、患者と医者のありかたを考えるメディカル・エッセイ。

自分をまもる本 ──いじめ、もうがまんしない
ローズマリー・ストーンズ 小島希里訳  九九九円
いじめは今、私たちがかかえる最も大きな問題。身近な実例をもとに、きずついた心を癒し対処する方法を、やさしい文とイラストで綴る。「いじめ対策」先進国イギリスで大反響を呼んだハンドブック。「子どもたちに向けて『元気を取り戻す方法』を具体的に示す本」(朝日新聞)、「大人にもぜひ読んでほしい」(毎日新聞)など各紙誌絶賛!

癒える力

竹内敏晴 一五七五円
私たちの「からだ」はみずから癒える力をひめている。閉じこめられた「からだ」を目覚めさせ、新しい自分を見いだすには、どうすればよいか? からだの語ることばに耳を澄まし、人と人との響きあう関係をひらく道をさぐる。長年にわたる「からだとことばのレッスン」の現場での経験と洞察をもとに書かれた、いま孤立に苦しむひとにおくる本。


*表記の定価は2001年10
月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。