できればムカつかずに生きたい
田口ランディ 一四七〇円
疾風怒濤の半生を送ってきた田口ランディは、何について悩み、考え生きてきたか。ひきこもりの末亡くなった兄のこと、大人に絶望していた17歳の頃について、犯罪被害者たちは恨みつらみをどう晴らせばよいか、プチ家出をする少女たちの心情とは……事件、心の病、家族間・世代間の軋轢などを題材に、ケタ違いの説得力でせまる人生指南コラム集。

馬鹿な男ほど愛おしい
田口ランディ 一四七〇円
恋と仕事とアルコール三昧、疾風怒濤の二〇〜三〇代をすごした著者がいま語る自らの恋愛体験。モテる男・モテる女のヒミツ、恋するモードに切り替わるコツ、二〇年の時を超えて届いたせつない想い、愛とセックスと子供の微妙な関係、私はなぜエロばあさんになりたいか、などなど、女と男のあやうくせつないお話が詰まったオトナの恋愛エッセイ。

新教養主義宣言
山形浩生 一八九〇円
出口のみえない不況、会社はリストラの嵐、年金は先行き不明、学校は崩壊、ドン詰まりで打つ手なしの二ッポン。でもどうせそうなら、もっとアクロバチックでクレイジーな提案をしていこうよ。国家の民営化、選挙権の売買、消費税の連続的引き上げ等々、21世紀の日本社会へ向けた、一見暴論だけど実はまじめで巧妙な提案の数々。いま望まれる新しい知の集積がこれだ。

女泣き
北原みのり 一六八〇円
ピル解禁まであれだけ時間がかかった日本でバイアグラはあっという間に承認、これってなんか不公平じゃない? セックス、政治、社会問題、芸能・スポーツまで、身の回りの様々なトピックスを題材に、元気でパワフルなフェミニストが言いたい放題。オンナとオトコがより自由に生きていける社会にむけた痛快フェミニズムエッセイ。

雨のち晴子──水頭症の子と父のものがたり
山下泰司  一八九〇円
生まれてきた子どもは水頭症だった。世界一周旅行にも出かけていたお気楽フリーランス夫婦の生活が、“ハルパン”が生まれてから一変。はじめて生まれてきた子どもに障害があった時、親は何に不安を感じ、どう行動するのか。未知のことがらに対して持ち前のバイタリティで立ち向かう、普通の家族の普通じゃない日常を綴る「子育て」エッセイ。

がん患者学
柳原和子 二七三〇円
自らもがんを患った著者が、五年生存をはたしたがん患者20人に深く、鋭く迫ったインタビュー集。患者たちは誰もが、代替医療、東洋医学など、複数の療法を取り入れ、独自の方法をもっていた。それらと病気への心構えは、患者と家族にとって参考とばかりでなく大きな励みとなるだろう。孤立無援に闘ってきた、患者の知恵を集積する、患者がつくるがんの本。

手を洗うのが止められない
ジュディス・ラパポート 中村、木島訳 二九五七円
何時間も続けて手を洗う。部屋中に砂糖をまく。ゴミで埋まった家に住む。家の戸をくぐれない。髪や睫毛を抜かずにはいられない。全米で400万人以上が苦しむ強迫性障害。この病と20年間むきあってきた精神科医が、病を隠し不安に苛まれる患者たちの生の声を聞きとり、具体的な治療法を綴る。騒然たる話題を呼んだ感動のメディカルエッセイ。

強迫性障害からの脱出
リー・ベアー 越野好文・五十嵐透子・中谷英夫訳 二三一〇円
手を洗わずにはいられない。確認せずにはいられない。物をどうしても捨てられない。思考や行動をコントロールできない病、強迫性障害。この病に最も効果があるといわれる行動療法の第一人者による、自分の家で自分で治すための最新・実践テキスト。薬との併用について実際の問題点などをQ&A方式で回答。深刻に悩む多くの人々の福音になる本。

癒える力

竹内敏晴 一五七五円
私たちの「からだ」はみずから癒える力をひめている。閉じこめられた「からだ」を目覚めさせ、新しい自分を見いだすには、どうすればよいか? からだの語ることばに耳を澄まし、人と人との響きあう関係をひらく道をさぐる。長年にわたる「からだとことばのレッスン」の現場での経験と洞察をもとに書かれた、いま孤立に苦しむひとにおくる本。

思想する「からだ」
竹内敏晴 一八九〇円 
「私」は「からだ」としてここに在り、世界に棲む。「からだ」として他者に向かい合って立つ(本書より)。思想する「からだ」──それは思想への境界線に立ち耳を澄ませている「からだ」である。 人と人が出会い、じかに触れあい、コミュニケーションすること、人間が人間であることの源を探求してきた著者の、この十年の思索と実践のすべて。


*表記の定価は2001年9
月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。