序章 美女とは何か
第一章 好まれた美貌
1 明眸皓歯、蛾眉、柳眉
2 白い肌への憧憬
3 皮下脂肪の魅力
第二章 恐れられた美女
1 美人は不吉である
2 化け物はなぜ美しいか
3 美人は冷酷である
4 醜女礼讃の系譜
5 美人は不幸である
6 美人は病弱である
7 東西の妖婦たち
第三章 図像の修辞法
1 日本の美女、中国の美女
2 誰が美しいか
3 美女の寓意
第四章 詩のなかの美女、絵のなかの美女
1 曖昧ゆえの永遠の美貌
2 レトリックとしての決まり文句
3 反復と変異の二重奏
4 時代を映し出す鏡
第五章 作り出された美貌
1 美しい顔の漂流
2 ベニバナの伝来
3 紅の広まり
4 肌をもっと白く、眉をもっと黒く
5 異民族から来た化粧法
第六章 漢詩文のなかの美人、和文のなかの美人
1 菅原道真の漢詩にあらわれた美人像
2 大陸的美意識の受容と排斥
3 和文のなかの美人描写
4 物語文学のなかの美女
第七章 審美観の交響
1 貴族女性たちの姿
2 面痩せの美
3 軍記物のなかの美人
4 楊貴妃と美人像
第八章 江戸文化のフィルター
1 「美人像」の翻案
2 遊女から和漢混淆の手弱女へ
3 『水滸伝』描写の受容
4 花のアレゴリー
第九章 ナオミが誕生するまで
1 西洋美人との出会い
2 近代的美女像の創出
3 風俗情報としての容姿
4 西洋人化するヒロインたち
エピローグ ガングロの啓示
注
参考文献
あとがき
作品・人名索引
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