暴力はいけないと頭ごなしに言うのは簡単ですが、誰だって腹がたったり、むしゃくしゃしたりすることがあります。そんなとき大切なのは、なぜそうなるのかちゃんと問題と向きあうこと。暴力を防ぐ一番の方法は、暴力とは一体何なのか、どういうときにおこるのか、その本質を知ることなのです。
 兄弟げんかや上級生のいじめ、大人から嫌なことをされたりなど、身近なところで実際に暴力にあったとき、自分で自分の身を守るためにはどうすればよいか、具体的な対処法をやさしく解説します。原因を知ることで、自分自身にあった対処法を考えることもでき、実践的な方法が身につきます。
 身近な暴力から戦争や人権侵害まで、成長して社会で生きていく上で避けては通れない問題を、家庭で、教室で子どもと一緒に話し合うのに、オールカラーの豊富なイラストが役立ちます。自立した大人になるために必読の本。