家族?
スタジオ・アヌー編 定価三七八〇円
失敗しない家族なんてない。離婚、老人介護、単身赴任、受験戦争……。「私たちは自分が直面した家族の問題にこんなふうに対処した」沖縄から北海道まで、17歳から95歳まで、百人の普通の人々が語る普通の人のための人生相談。「変動のさなかの日本の家族状況が読みとれる」(朝日新聞)「家族を考え直す多くの糸口を与えてくれる」(毎日新聞)

「在日」外国人

江崎泰子・森口秀志編 定価二九三七円
日本の町や村に外国人の姿が急激に増えてきた。いま、日本人はとまどっている。なぜ?私たちと別の文化、別の歴史をもつ、だが、私たちとおなじこの土地で共に生きる新しい隣人たちについて、なにひとつ知らないからだ。在日半年から50年までの、35カ国百人が語る「日本と私」。かれらとの長いつきあいのための大型インタヴュー集。

「在外」日本人 ──海外に暮らす108人の仕事と人生
柳原和子 定価二九五七円
日本を離れたからこそ見えてくるものがある。漁師、板前、ビジネスマン、家政婦、大統領顧問……ひとりの女性が40カ国65都市を駆けめぐり、それぞれの地でダイナミックに生きる日本人のなまの声を聞きとった。戦後50年、私たちの時代を地球規模のスケールで描きだし、世界と日本の未来を問うかつてないインタヴュー・ノンフィクション。

日本人の老後
グループなごん編 定価二九五七円
心とからだ、衣食住、趣味や仕事、家族との関係、介護することされること、死について。百人の生の声を聞きとり、これからの老後のあり方を浮かびあがらせる大型インタビュー集。誰にも訪れる老後を自分らしく生きるために。登場するのは、明治、大正に生まれ昭和をまるごと生きてきた人々。次世代への貴重なメッセージを伝える一冊です。

教師
森口秀志編 定価二七三〇円
いじめ。登校拒否。学級崩壊。暴力。いま学校が荒れている。現場の教師たちは何を考え、何をしているのか。授業、学級経営、進路指導から、PTA、職員室、保健室、体罰、不祥事、ストレス、人生設計、バッシングへの反論まで。沈黙を破って教師がホンネで語った、大型インタビュー集。親も知らない、日本の学校、子どもの姿が見えてくる。

がん患者学 ムム長期生存をとげた患者に学ぶ
柳原和子 定価二七三〇円
自らもがんを患った著者が、五年生存をはたしたがん患者20人に深く、鋭く迫ったインタビュー集。患者たちは誰もが、代替医療、東洋医学など、複数の療法を取り入れ、独自の方法をもっていた。それらと病気への心構えは、患者と家族にとって参考となるばかりでなく大きな励みとなるだろう。孤立無援に闘ってきた、患者の知恵を集積する、患者がつくるがんの本。

車椅子の高さで

ナンシー・メアーズ 青海恵子訳 定価二四一五円
人生半ばにして負った障害をどう受け入れ、生きる喜びを見いだしていくか……。29歳で多発性硬化症と診断された著者は、移動の自由をじわじわと失ない、やがて車椅子暮らしになる。病気の進行にともなう不安。介護者である夫との関係。性の問題、旅の喜びと困難。車椅子の高さから見た世界を豊かに綴る、知性とユーモアあふれる感動のエッセイ。

お母さんの仕事 お父さんの仕事
向井承子編著 定価一二六四円
安心できるほんものの食べ物を、と産地と提携した消費者活動を支える人がいる。居間を解放して近所の子どもたちを遊ばせる人、障害を持つ人の身の回りの道具を、一つ一つ手作りする人がいる──。働きながら子どもを育て、子どもを育てながら働く。仕事をもつ親から、子どもたちへ、九つのメッセージをおくります。

医療倫理の夜明け ──臓器移植・延命治療・死ぬ権利をめぐって
デイヴィッド・ロスマン 酒井忠昭監訳  定価三七八〇円
多くの人が病院で死を迎える今、誰が人の生と死を決めるのか。患者に秘密で行われた新薬の実験、脳死からの臓器移植、植物状態の娘の死ぬ権利をめぐりあらそわれた「クィンラン事件」など、急激な技術の発展に伴う医療倫理の問題を、実際の医療事件や裁判を通して考えるノンフィクション。患者の権利と未来の医療のあるべき姿を提言する。

レナードの朝
オリバー・サックス 石館康平・石館宇夫訳 定価二九五七円
若き脳神経科医サックスが赴任した病院には食欲も人間らしい表情もない半昏睡状態の患者たちがいた。彼らはサックスの渾身の治療によって数十年の眠りから「めざめ」るが、それもつかのま、恐ろしい「副作用」との闘いがはじまるのだった。レナードをはじめ、病とともに生きる20人の患者たちと正面から向きあった感動の記録。傑作医学エッセイ。


*表記の定価は2001年6
月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。