まえがき

1 原子力発電を考える
 もんじゅの事故
 核とエネルギー
 レベル2からレベル3へ
 行き詰まった原子力政策
 臨界事故生んだ能率主義
 罪と過ちと金属疲労 
 わが家の太陽光発電
 太陽光パネルの贈り物
 太陽の恵み
 巨大な核融合炉開発
   「未臨界実験」

2 すべての災害は人災か?
 地震「予知」は可能か
 非科学? それとも未科学?
 必要な防災対策のために
 高度経済成長の歪み
 エンジニアの倫理とは
 二〇〇〇年問題は人類への警告
 原潜事故と日本の組織
   「専門家」って何だろう

3 誤った選択をしないために
 オゾンホールの警告
 化学の二十世紀
 飛行機雲と船舶雲
 言う事と、している事
 生命の連鎖の中で
 生きものの死と引きかえに
 花が恐竜を殺した?
 暗闇を追放して
   「生物時間」忘れた人類
 肥満というパラドックス
 地球環境システムの値段

4 安全は証明できない
 クローン羊の誕生
 アルジェニーの時代
 新しい優生学の時代?
 第三の生物の書物
 エイズが問う「政治の良心」
 安全は証明できない
 エイズ論争

5 宇宙から考える
 宇宙論・恐竜ブーム
 私たちは孤独ではない
 火星パフォーマンス劇場
 想像することと懐疑すること
 日本のロケット技術は……
 宇宙の「声」遮る衛星電話

6 科学の時代に生きる
 スキエンチアに立ち戻ろう
   「サイエンス」の変質と未来
 二重写しのノーベル賞
 科学を育てる気風
 科学ジャーナリスト諸氏に
   「風評被害」と後継者問題
 No.1からOnly oneへ
   「二十一世紀の予言」は可能か
 テクノロジーとのつきあい方

7 科学と科学者
 インターネット時代の研究者
 パラダイムが変わるとき
 科学者が科学を裏切るとき
 医の倫理、科学者の倫理
 科学者の知の落差
 たった一つの証拠
 プロジェクトリーダーの資質
 濃縮時間
 寺田寅彦を読み直す
 科学者の随筆「中谷宇吉郎集」を編集して

8 科学教育はどこへ行く
 「科学技術創造立国」は可能か
 変貌する大学
 研究者へのアメとムチ
 「学問の自由」と任期制
 論文の引用数で測れるもの
 研究開発の評価をめぐって
 五つめの大学
 セクハラからアカハラへ
 国立大学はどこへ行く
 ワイオミング大学の選択
 大学と企業活動の類似性
 四文字学部のゆくえ
 地域の知の共同体としての大学