軟弱者の言い分――まえがきにかえて

 1 ひとこと言っておきたい

なんで「自分が」分からないんだ
私は「ボク」ではない
巧言令色少なし仁
純エッセイ・大衆エッセイ
予告編のモンダイ
「現場主義」について
「音楽通」ぎらい
面識はない!
「私怨」の典拠
いいマッチョ主義、悪いマッチョ主義
人はどのようにして「書き手」になるのか
文化勲章のゆくえ
肩書考
師弟関係と年齢
人名音読み世代
同姓の妙
という若さで


 2 なんかヘンだぞ?

ベストセラー小説に疑義を呈する
外国人力士は「毛唐」ではない!
「超」書評――インテリが書く勉強法
金井美恵子は踏み外したか?
ファッションに無関心である自由
いじめられっ子の怨み
謎のエッセイ
本屋のレジの憂鬱
手紙は入っていません
食事はお好き?
ドストエフスキーと私
選評の楽しみ
運動会と球技
落語の運命
談志師匠


 3 そうだ、これでいいのだ

男好きのする女とは?
私が女だったら……
「修羅場」の発見
「しあわせ」とは何か?
わが青春のヒロイン
実は名著? ――櫻井秀勲『結婚外恋愛の手ほどき』
恋愛の貴族主義者・名香智子
和歌と天皇制――俵万智『チョコレート革命』をめぐって
与謝野鉄幹コンプレックス
われ遊郭を発見せり
一人で飲食店に入る
幸福な人なんて
特技は何ですか?
分別中毒
テレビや新聞のない生活


 4 にわか文藝時評家の日々

ウォッチ文芸 一九九八・四〜二〇〇〇・三

 軟弱なあとがき