わがピクチャー・パレス
「ヘイ、チャンス!」気分はガン・ファイターだった

五〇年代の暗い西部劇は、ここから始まった──『拳銃王』
空想のウサギを信じた男のメルヘン──『ハーヴェイ』
カメラがクーパーを愛した──『真昼の決闘』
「さよなら、アンリ」──『赤い風車』
ジミーよ、銃を取れ──『裸の拍車』
遥かなる山の呼び声──『シェーン』
カポーティが脚本を書いた──『悪魔をやっつけろ』
美女に恋した怪獣──『大アマゾンの半魚人』
赤狩りの犠牲者ドミトリク、ハリウッドに復帰──『ケイン号の叛乱』
エヴァの匂い──『裸足の伯爵夫人』
リズは美しいグラマーだった──『雨の朝巴里に死す』
国境の南の対決──『ヴェラクルス』
西部開拓と鉄条網──『星のない男』
恋人か、神か──『情事の終り』
スタージェスといえばジョンだ──『日本人の勲章』
日本でロケされたギャング映画──『東京暗黒街・竹の家』
ジミー、カムバック──『エデンの東』
紳士はモンローがお好き──『七年目の浮気』
ノーチラス号、深く静かに潜航中──『海底二万哩』
男の純情──『マーティ』
死体をめぐるブラック・コメディ──『ハリーの災難』
スモールタウンの初恋──『ピクニック』
スペンサー・トレイシー、アルプスを登る──『山』
二二〇〇年、宇宙の旅──『禁断の惑星』
早撃ちグレン・フォード──『必殺の一弾』ほか
アメリカは広く、大きかった──『ジャイアンツ』
武器なき戦い──『友情ある説得』
リンディ、大西洋を横断す──『翼よ!あれが巴里の灯だ』
大人の恋のメロディ──『めぐり逢い』
コラムニストは嫌われる──『成功の甘き香り』
いまも響くクワイ河マーチ──『戦場にかける橋』
青春の真の終り──『青春物語』
検察側の証人──『情婦』
ブランドとナチスの制服──『若き獅子たち』
ジョン・スタージェス、ここにあり──『ゴーストタウンの決斗』
わが青春のリゼロッテ──『愛する時と死する時』
赤狩りの苦難を乗り越えて──『手錠のまゝの脱獄』
テキサスへ来た男──『大いなる西部』
ホープ・ラング、憶えている?──『大戦争』
ソフィア・ローレン、ハリウッドに行く──『月夜の出来事』
老いて良し、クーパー──『縛り首の木』
冬のホテルで──『旅路』
黄金のハートを持った娼婦──『走り来る人々』
もうひとつの法廷──『十二人の怒れる男』
ヒーローはひとりぽっち──『ガンヒルの決斗』
?パンティ?、それが問題だ──『或る殺人』
僕のお気に入り──『夜を楽しく』ほか
「兄弟よ、まだ時間がある」──『渚にて』
香港に咲く恋の花──『スージー・ウォンの世界』
素晴らしきガンプレイ──『荒野の七人』
六〇年代、アメリカの良心──『アラバマ物語』
西部の夢の終り──『ハッド』

あとがき
人名索引
作品名索引