〈サックス・コレクション〉 妻を帽子とまちがえた男 |
オリバー・サックス 高見幸郎・金沢泰子訳 二九五七円 |
人間への信頼をとりもどすために。映画『レナードの朝』の原作者、脳神経科医サックス博士がつづる24の感動の物語。脳神経に障害をもち、不思議な症状があらわれる患者たち一人一人の豊かな世界にふみこんだ、人間の心と体への深い洞察にみちた傑作メディカル・エッセイ。「科学的な物語が、同時に感動的だとは驚くべきことだ」(読売新聞評) |
〈サックス・コレクション〉 手話の世界へ |
オリバー・サックス 佐野正信訳 二一四一円 |
音声言語にまさるともおとらぬ豊かな表現力をもつ「手話」。手話が禁じられた時代から今日まで、ろう者の歴史を辿りつつ人間の脳の驚くべき潜在力を明らかにする。人間のコミュニケーションに新たな可能性をひらくこの言語を通して、ろう者の文化に光をあて、言葉とは何か、人間とは何かを新しい視点で捉えなおす優れたメディカルエッセイ。 |
〈サックス・コレクション〉 レナードの朝 |
オリバー・サックス 石館康平・石館宇夫訳 二九五七円 |
若き脳神経科医サックスが赴任した病院には食欲も人間らしい表情もない半昏睡状態の患者たちがいた。彼らはサックスの渾身の治療によって数十年の眠りから「めざめ」るが、それもつかのま、恐ろしい「副作用」との闘いがはじまるのだった。レナードをはじめ、病とともに生きる20人の患者たちと正面 から向きあった感動の記録。傑作医学エッセイ。 |
〈犀の本〉 子どものからだとことば |
竹内敏晴 一四七〇円 |
からだのゆがみ、ねじれ、こわばり、など子どものからだこそ、子どもがさらされている危機のもっとも直接的な表現なのだ。分断せられ、孤立させられた「からだ」をすくいだし、からだとことばをとりもどす道をさぐる。「なるほどと思いあたるふしが多く、小さな本であるのにたいへん充実している」(週刊朝日評) |
〈犀の本〉 子どものからだとことば |
竹内敏晴 一四七〇円 |
からだのゆがみ、ねじれ、こわばり、など子どものからだこそ、子どもがさらされている危機のもっとも直接的な表現なのだ。分断せられ、孤立させられた「からだ」をすくいだし、からだとことばをとりもどす道をさぐる。「なるほどと思いあたるふしが多く、小さな本であるのにたいへん充実している」(週刊朝日評) |
ハイ、こども診療所です |
梅村浄 一九三七円 |
アトピー性皮膚炎。気管支ぜんそく。こどもの言語障害。学校へ行こうとすると頭が痛くなる──。こどもの身体と心にかんする、親ならば誰もがいだく不安と、こども自身が直面する悩みに、ベテランの女医さんがあたたかく答える36篇のエッセー。各章末には、その症例にかんする基礎知識を加え、育児の小百科としても役立つようにした好著です。 |
もうひとつの手話 ──ろう者の豊かな世界 |
斉藤道雄 一九九五円 |
日本には二つの手話がある。日本語を手指で表した〈手指日本語〉とろう者本来の言葉〈日本手話〉。テレビや通訳で見かける多くは〈手指日本語〉。一方、ろう者は〈日本手話〉でこそ本当の気持ちを表せるという。音声語とは全く異なる独自の単語、文法をもつこの豊かな言語を明かし、知られざるろう社会を描き出す、秀逸なノンフィクション。 |
ねこに未来はない |
長田弘 絵=長新太 一三二五円 |
かわいいねこたちがある日突然姿を消した。どこへ? なぜ? 厳しく、悲しい現実の中で未来を奪われたねこたちによせる暖かい思いやりと限りない友情。長田弘のユーモアとウィットあふれる珠玉の物語を長新太の思わず吹き出したくなるおかしなカットで飾った愉しくも苦い青春へのおくりもの! |
就職しないで生きるには |
レイモンド・マンゴー 中山容訳 一四二七円 |
嘘にまみれて生きるのはイヤだ。だが生きていくためにはお金がいる。自分の生きるリズムにあわせて労働し、本当に必要なものを売って暮らす。頭とからだは自力で生きぬくために使うのだ。失敗してもへこたれるな。新しい生き方を模索するアメリカの若者たちの姿をいきいきと紹介する。これは、現代を生きぬくための必読の本だ。 |
できればムカつかずに生きたい |
田口ランディ 一四七〇円 |
疾風怒濤の半生を送ってきた田口ランディは、何について悩み、考え生きてきたか。ひきこもりの末亡くなった兄のこと、大人に絶望していた17歳の頃について、犯罪被害者たちは恨みつらみをどう晴らせばよいか、プチ家出をする少女たちの心情とは……事件、心の病、家族間・世代間の軋轢などを題材に、ケタ違いの説得力でせまる人生指南コラム集。 |