すぐそこの遠い場所
クラフト・エヴィング商會 一八九〇円
「この事典はね。見るたびに中身が変わってゆくのだよ」不思議な場所アゾットの永遠に未完の事典。遊星オペラ劇場、星屑膏薬、雲母でできた本、忘却事象閲覧塔……。アゾットには、謂れも始まりもわからないたくさんの事や物がつまっている。これらを写真や図版を使って紹介しながら、ノスタルジックな世界へと誘う精巧なファンタジー。

わたしの遠足日記

片山健  一六三一円
いつか行きたい町がある……。ガタンゴトン列車にゆられ、りんごの花かおる青森へ、かつおぶしの町・枕崎へ、黄金色に暮れてゆく長崎の海へ、寒いけどあったかい雪の石狩へ。『おやすみなさいコッコさん』『タンゲくん』等で知られる人気絵本作家による待望の初エッセイ。50枚の絵をちりばめた、8つの絵日記。2色刷り。

極楽さん
土橋とし子  一六八〇円
翌朝のおでんの味。父の持病。頭でっかちな初恋。……普通の日々にひそむ〈極楽の素〉を糧に、今日もとし子はゆく。故郷・和歌山ののどかな子ども時代からトホホな青春時代、大阪でのキビシイ丁稚時代に出会った事件の数々を描く、人気イラストレーターの笑いあふるる初エッセイ。愉快なイラストと漫画を満載!

散歩の時間
杉田比呂美 一二六〇円
日常からふと逃避したくなる瞬間。この本が思い起こさせるのは、誰もがもっているそんな心の隠れ家だ。青い空、どこまでも続く電線、車窓からみえた夕暮れの工場、真夜中の散歩道……。謎のおじさん道草風太郎にみちびかれ、はぐれてみよう。迷い道の風景はいつだってポカンと切なくあたたかい。ふっと笑って、力のぬける大人の絵本。自由な時間のために。

猫(キャット)はジャズが好き
前田マリ 二三一〇円
TBSテレビ「はなまるカフェ」などでもおなじみの、猫のイラストレーター・前田マリさんは、大のジャズ・ファン。ジャズってなんだか敷居が高い、もっと気軽に聴けたら、という人のために、ジャズの魅力をイラストとともに描いたビジュアルブック。蘊蓄なんかなくとも、ジャズを楽しむためのアイデア、データを満載した、とっておきの「ジャズへの手引き」。

くちたんばのんのんき
田島征彦  一七三三円
絵本作家田島征彦一家が、京都は丹波の山奥へ移り住んだ。絵筆片手に土をおこし、キャベツや玉ねぎを植えつける汗だくの毎日。自然と一体となった生活のなかから、むきだしの野性をテーマにした、力強い型染作品が生まれる。ユーモアあふれる絵と文でつづる、著者お手製の「たんぽぽ酒」の味にも似たほろにがくも心暖まる絵日記。

ファッションを探して

宮谷史子  一九三七円
いまや、人生80年の時代。おしゃれの楽しみが若者だけの特権だなんて冗談じゃない! スタイリストとしてファッション・エディターとして活躍する著者が、年齢や性別や世間の約束事等、従来のわくをかるがると跳び超えて、もっともっと豊かで自由なファッションを提案する。思わず自分のおしゃれを見直したくなる刺激的なエッセイ。

間違いを活かす発想法
ジョーンズ・文 オブライエン・絵 左京久代訳  一九九五円
ポテトチップス、ティーバッグ、アスピリン、マジックテープ、ジーンズ……。ちょっとした間違いや偶然からうまれた偉大な発見や発明のウラにあるエピソード、驚くべき発想転換の知恵を満載した、アイデアにあふれた一冊。「青少年向けに、生きるヒントを語った本だが、大人が読んでも感心、納得。童話風の挿絵もかわいい」(モア評)

偶然を活かす発想法
ジョーンズ・文 オブライエン・絵 左京久代訳  一九九五円
間違いはだれにでもある。でも間違いから学ばなければ、間違っても意味がない!コーヒー、ウスター・ソース、電子レンジ、レーヨン、ステンレス、ドライクリーニング……。これらの偉大な発明は、どんな偶然や間違いから生まれたのか。モノ誕生のウラにある意外な真実を掘り起こす50の物語。子どもから大人まで、だれが読んでも役に立つ。

生活を変えた食べ物たち
シャーロット・F・ジョーンズ ジョン・オブライエン絵 左京久代訳 一九九五円
ビーフ・ストロガノフやシーザー・サラダなどに隠された人名の謎。七面鳥やマヨネーズなどに隠された地名の秘密。ホースラディッシュやホットドッグなどに隠された動物名の不思議。などなど。私たちの生活を大きく、そしておいしく変えてきた食べ物たちの、楽しいネーミングの由来、驚くべき誕生の真実を一挙公開。味わい深い「食べ物雑学ブック」。

*表記の定価は2000年11月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。