〈ワイルドライフ・ブックス〉 クモの不思議な生活
マイケル・チナリー 斎藤慎一郎訳 一九九五円
クモは幸運をもたらす(と信じられている)。なのに、なぜクモは嫌われるのか。世界に四万種。進化の歴史は四億年。おしりの糸は綱より強く、求婚には贈物が欠かせない。魚を釣るクモもいる……。幾何学的な巣の謎から、愛と性の秘密まで。英国の虫博士による、ユーモア溢れるクモ学入門。「クモなんでも百科。あっというまに読了」(読売新聞評)

イギリスの都会のキツネ

スティーヴン・ハリス 斎藤慎一郎訳 二六二五円
たそがれ時、街へ繰り出す通勤ギツネ。贈り物にネズミを交わし、夫婦は生涯そいとげる。イギリスでは都会のキツネはすっかり有名。そもそも始まりは20世紀中葉。田園が都市化していく中、キツネはしたたかに適応して生きてきた。彼らを愛してやまぬ動物学者がキツネについてあらゆる問いに答える。ユーモアあふれる最良の野生観察の手引。

ウサギの不思議な生活
アン・マクブライド 斎藤慎一郎訳 一九九五円
愛、凶運、ずるさ。さまざまな象徴とされてきたウサギ。その体にはすごい秘密が隠されている。「すべての生き物の餌食になる」運命のか弱く臆病なこの動物は、しかし、驚くべき適応力をもって、世界中で繁栄している。耳の警戒システム。糞の食べ戻し。逃げ足時速72キロ。母親の別居保育。イギリスのウサギ研究の第一人者による〈ウサギ百科〉。

ミツバチと暮らす四季
スー・ハベル 片岡真由美訳 二四一五円
都会で図書館司書をしていた女性がミズーリ州オザーク山地に移住、養蜂業を始めた。それから15年、溢れんばかりの自然のなかでミツバチを飼い、ハチミツを採取する日々を綴る。越冬準備の秋、薪ストーブのかたわらでミツバチの本をひもとく冬、ハチたちを巣から花へと送り出す春、収穫の夏。「地球上の生物の営みは、人間だけのものじゃない」──呼吸が自然のリズムに合ってくる。女一人の田舎暮らしの知恵に満ちた一冊。

数の悪魔 ──算数・数学が楽しくなる12夜
H・M・エンツェンスベルガー 丘沢静也訳  二九八二円
数の悪魔が、算数・数学ぎらいを治します! ロバート少年の夢の中レッスンが始まる。先生は「数の悪魔」という奇妙な老人。数学なんか恐くない。先生が魔法のステッキを一振りすれば、数の法則が目からウロコが落ちるようにわかるのだ。素数の謎。パスカルの三角形。累乗と平方根。順列と組合せ。数の悪魔と少年が、数の世界を楽しくします。

〈シリーズ楽しい科学〉 動物の「超」ひみつを知ろう
ジュディス・ハーブスト 山越幸江訳  一九三七円
動物は、人間にはとてもかなわない、ふしぎな力をもっている。ゴキブリや犬は地震を予知できる、カエルは化石から生き返る、鳥やエビは地図がなくても行き先を間違えない……だれもが知っている動物たちの、あっと驚くウルトラC。知れば知るほど謎がふえる、科学の愉しいミラクル・ワールドへ出発!

アニマル・ウォッチング ――日本の野生動物

安間繁樹  二五四八円
わっ、日本にもこんなにたくさんの野生動物がいるなんて! 北海道のヒグマから、南西諸島西表島にすむヤマネコまで、日本に生息する69属113種の動物たち。その野生の姿を紹介する本格的ナチュラルガイド。「どんな動物にも手順をふめば必ず出会えるのだということ、野生動物を見たいという人は、まずそのことを確信していただきたい」(著者)。

〈シリーズ自然術〉 ミジンコの都合
日高敏隆 坂田明  一六三一円
ミジンコも魚も犬もネコも、みんなそれぞれのライフスタイルで生きている。相手の都合を知ることこそ、理解の始まりだ。動物行動学者とジャズマン。二人の奇才が生きものとつきあうヨロコビをとっぷりと語りあかす。ミジンコとの長いつきあい。バラタナゴの産卵シーンに感激。ネコは盆栽じゃない。犬の記憶喪失……。

東京湾の渡り鳥
石川 勉  二三四五円
ラムサール国際条約の指定地として登録された谷津干潟は大都会に奇跡的に残された鳥たちのオアシスだ。この小さな干潟は地球の南北端を行き来する渡り鳥たちの貴重な中継地である。セイタカシギ。ダイゼン。シロチドリ。ユリカモメ。コミミズクら、四季を彩る鳥たちの生態、愉しいエピソードなど二十年に及ぶ観察から綴る初の干潟自然誌。

箱根山のサル
福田史夫  二三四五円
ボスは保父である? メスザルは新天地をめざす! 神奈川県箱根にすむ野性のニホンザルを追って十六年。確かな観察眼とユニークな視点から、ニホンザルの生活と群れ社会のしくみを具体例をあげつつ、やさしく解き明かす。気鋭の動物学者が知られざるニホンザルの生態を提示し、サル学の新境地を拓く。イラスト・写真入り。

*表記の定価は2000年8月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。