パリ 食いしんぼう留学記 ──ル・コルドン・ブルーの日々
塚本有紀  一九九五円
シェフを目指し、会社を辞めてヨーロッパ最高の料理学校へ。誇り高き教授に鍛えられ、世界各国から集まった仲間たちとともに料理の真髄をつかんでゆく。コンソメ、ソース、煮込み料理にアントルメ。四季折々のパリの名店散歩と、ブルゴーニュ、プロヴァンスほかフランス各地への美味の旅……。「わくわくするような成長記」(朝日新聞評)

ビゴさんのフランスパン物語

塚本有紀 一九九五円
神戸「ビゴの店」店主ビゴは、日本に本格的フランスパンを伝えたパンの神様だ。65年に来日以来、一途に本物を作り続けてきた。パンの味。職人の心。材料と道具。パン屋に生れた幼少期から14歳で入った修業時代、ドンクでの活躍、阪神大震災後の店の再建まで。命の糧としてのパンにこだわり、日本人の味覚と食卓を変えた職人の半生記。秘蔵レシピ付。

ブルゴーニュの食卓から
M・F・K・フィッシャー 北代美和子訳  二五四八円
フランス東部ブルゴーニュ地方の古都ディジョンは、豊かな食材に恵まれた「美食の郷」とよばれている。のちに当代随一の食文学者と絶賛されたフィッシャーは、一九二九年から三年間、この地に滞在した。食べることへのつきない情熱と官能的な喜び。個性ゆたかな人びとによって織りなされる人間模様を薫り高く描きだした食エッセイの名品。

イタリア式 料理の知恵
アンジェロ・ペッレグリーニ 北代美和子訳 二六五〇円
おいしい料理をつくる秘訣とは──まちがいない基本知識、食べものへのつきない好奇心と想像力、そしてひとつまみのアイディア。それだけだ。料理の達人ペッレグリーニ先生が指南するシンプルにして豊かな食生活のためのイタリア式知恵と工夫。おすすめ料理のレシピを随所に織りこんだ実践的かつ味わい深い、究極の料理読本。

トウガラシの文化誌
アマール・ナージ 山本紀夫他訳 二九四〇円
なんと挑発的! 辛い。なのにやめられない。耐えるうちやがて快感に。人とトウガラシの、この滑稽な関係とは? 世界一辛い種。薬効。アンデスへ遡る起源。タバスコ裁判。覚醒作用…。世界の食卓を席捲する「第五の味覚」の謎を明かす。新しい食文化を探るトウガラシ大全。「目から鱗がばらばら落ちた。読む喜びに至福の日々」(椎名誠氏評)

ニンニクと健康
S・フルダー、J・ブラックウッド 寺西のぶ子訳 一九三七円
料理にほんの少し加えるだけで、感染症や成人病の予防、日々の健康維持に驚くべき力を発揮するニンニク。様々な病気やけがを治癒する薬草として、古代から人々の信頼をかちえてきた。その六千年の知られざる文化史をたどり、すぐれた効能を科学的に解きあかした、副作用のないおいしい「万能薬」ニンニクとより深くつき合うための一冊。

ショウガは効く ──究極の家庭薬

スティーブン・フルダー 寺西のぶ子訳 一九九五円
驚くべき薬効をもつショウガ。胃の不調、消化不良、便秘、心臓病予防、乗物酔い、かぜ、気管支炎、リウマチ、月経不順、解毒、高コレステロールなどに効きめがあります。医学や植物学、民話から最新科学、料理やお菓子のレシピまで、ショウガをめぐる話題を満載。自然の助けを借りて、自分の力で健康を維持したい人に、お勧めの本です。

おいしい野菜
ジャン=マリー・ペルト 田村源二訳 二二四三円
かつてはイチゴほどの大きさだったトマト、古代エジプトで崇拝されたタマネギ、真黄色だったニンジン──たゆみない選抜と改良によって、いまの野菜がある。波乱にみちた野菜の歴史を描きつつ、見栄え優先で栄養のない野菜を大量生産するシステムに疑問を投げかける。「行動する植物学者」が野菜への愛をこめておくる「野菜学のすすめ」。

世界を変えた野菜読本 ──トマト、ジャガイモ、トウモロコシ、トウガラシ
シルヴィア・ジョンソン 金原瑞人訳 一九九五円
イタリア料理にトマト、ドイツ料理にジャガイモ、インド料理にトウガラシは欠かせない。しかしこれらの国の料理を代表する食材は、もともと自国になかった。五百年前のコロンブスの新大陸発見によって南北アメリカから伝わった野菜が、世界の料理と人々の暮しを大きく変えた。食卓を彩る身近かな野菜に秘められた豊かな物語を明かす楽しい文化誌。

生活を変えた食べ物たち
シャーロット・F・ジョーンズ ジョン・オブライエン絵 左京久代訳 一九九五円
ビーフ・ストロガノフやシーザー・サラダなどに隠された人名の謎。七面鳥やマヨネーズなどに隠された地名の秘密。ホースラディッシュやホットドッグなどに隠された動物名の不思議。などなど。私たちの生活を大きく、そしておいしく変えてきた食べ物たちの、楽しいネーミングの由来、驚くべき誕生の真実を一挙公開。味わい深い「食べ物雑学ブック」。

*表記の定価は2000年8月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。