型録・ちょっと昔の生活雑貨
林丈二 一八九〇円
明治の初期にはじまった通信販売。当時のカタログには、鉛筆、魔法瓶、料理ストーブ、帽子掛、お丸、ハンモック……ありとあらゆる暮らしの道具が掲載されている。300点もの貴重な図版とエッセイで丹念に掘り起こす、衣・食・住の道具が語る日本人の生活史。一歩でも西洋人に近づきたかった、ちょっと昔の日本人の暮らしが見えてくる。

20世紀をつくった日用品
柏木博  二四一五円
この100年はモノが主役だった。ファストフード、自動販売機、ポールペン、掃除機、エレベーター、永久機関、パソコン……。今世紀に入って、爆発的に普及したさまざまなモノたちの起源をたどれば、大量 生産、使い捨て、衛生観念、プライバシー、情報伝達など、20世紀文化の特徴が見えてくる。デザインから見る20世紀の日用品博物館。

怪物科学者の時代
田中聡 二四一五円
明治時代以降、近代科学に対し、古来からの文化との融合を図った人々がいた。佐田介石。井上円了。桜沢如一。福来友吉。寺田寅彦。橋田邦彦。南方熊楠。稲垣足穂……。彼らの一見怪しくとも大まじめな研究は、その時代の切実な知的闘争であり、その課題は近代を超えられぬ私たちのものでもある。科学のフォークロアとしての異色科学者列伝。

〈シリーズ・新道楽人生〉 ミニコミ魂
串間努編 一九九五円
「ミニコミ」──こんな言葉、あなたは知っていますか? 「ミニコミ」ってなんだろう。興味あるけど、なんだかよくわからない。そんなあなたのために、この本ができました。世の中にはたくさんのミニコミがあります。作り手へのインタヴューや実際の作り方、売り方。厳選された200誌の紹介など盛りだくさん。ミニコミのすべてがわかる本です。

アメリカB級グッズ道
米沢嘉博 二一〇〇円
アメリカは、今空前のモノ集めブーム。マリリン・モンローのポスター。「スーパーマン」のアメコミ、プレスリーのレコード盤……あらゆる大衆消費財がコレクションの対象だ。その中からアメコミ、映画、SF、オモチャなど、マニアの世界を探訪。入手方法、価格、コレクトショップの情報など紹介。モンドでカルトなMade in USA図鑑。

シリーズ・植草甚一倶楽部 (全5冊) 植草甚一の読書誌
植草甚一 解説・大岡玲  一五二九円
いまも部屋のなかを見まわしながらこんどは誰のを読もうかなと考えていると、気持ちが浮き浮きしてくる──待ってました! 極め付き植草流読書術のエッセンス。「鬼平犯科帳」からシムノンまで、江戸川乱歩からカルヴィーノまで、元祖活字中毒者の決定版「本とつきあう法」。

植草甚一の散歩誌 植草甚一
植草甚一 解説・南伸坊 一五二九円
「ぼくのは大正式散歩とでも名付けると、どうやらピッタリしそうだ。小学生のころの散歩のしかたが、そのまんまなのである。──」東京は新宿、人形町から、大好きなニューヨークのグリニッチヴィレッジまで。いろんな店をひやかしながら街をブラつき、洋書をどっさり買い込んではコーヒーで一服。散歩の達人が街歩きの極意を伝授!

植草甚一の映画誌
植草甚一 解説・中野翠  一五二九円
大好きな映画の題名が話のあいだに出てくると、とたんに一番うなった場面が、頭の中に浮かび上がってくるんです。──トリュフォー、フェリーニ、ヒッチコック……。メモ帳と鉛筆をもって、いざ映画館へ。映画がなければ夜も昼も暮らせない「シネマディクトJ」がおくる縦横無尽の映画案内。

植草甚一の芸術(アート)誌
植草甚一 解説・斎藤晴彦  一五二九円
「昨年の夏のおわりころから、急にモダン・ジャズがすきになってしまって、レコードばかり聴いて暮らしていた。──」48歳にして、ジャズのトリコになってしまった植草さん。その経緯をいきいきと描いた名篇「モダン・ジャズを聴いた600時間」をはじめ、コラージュ、漫画、現代美術などにかんする、胸躍るエッセイ群をここに集成!

植草甚一の収集誌

植草甚一 解説・川本三郎  一五二九円
「じつはぼくは散歩に出て、何か買って帰らないと、その晩は原稿を書く元気がなくなってしまうのである。──」古本。レコード。洋服。アクセサリー。郵便切手。ライター。カメラ……。神保町からニューヨークまで、植草さんが手にとったものは、どんな安物でも。二つとない宝物になった。伝説的コレクター・ウエクサ真骨頂をあかす一巻。

*表記の定価は2000年8月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。