ジャズの本
ラングストン・ヒューズ 木島始訳 二二〇五円
終生ジャズを愛した黒人詩人ラングストン・ヒューズほど、黒人の魂の歌としてのジャズを語るにふさわしい人はいない。心のなかのブルースの国に住むすべての人々のために、ヒューズが暖かな詩人のハートの言葉で、ジャズのすべてを書き綴った素晴らしいジャズの本! 簡潔で、しかも本質的なジャズの入門書。

ジャズレコード全歴史

B・プリーストリー 後藤誠訳  三二〇〇円
一九一七年、ニューヨーク。すべては一枚のSP盤から始まった。アームストロング、マイルス、パーカーらの演奏を今に伝える名盤の数々は、いかに生まれたか。録音秘話。レーベルの興亡。スタイルの変化。ジャズを愛した人々をいきいきと描く、レコードでたどるユニークな20世紀ジャズの歴史。ディスコグラフィー付。

ブルースの歴史
ポール・オリヴァー 米口胡訳  二九四六円
ブルースは黒人の心の叫びだ。南部の綿農場から北部の都市のスラムまで、黒人たちのいるところにブルースがついてまわる。ラグタイム、ジャグ・バンド、R&Bなど、ブルースの様々の形態やロックへの影響、レッドベリー、ベッシー・スミスはじめ多数の音楽家の歩みをたどり、五百枚以上の写真を添えて語り尽くす決定版ブルース全書。

ボブ・マーリー
スティーヴン・デイヴィス 大橋悦子訳  三〇四五円
起きるんだ、立ち上がるんだ、きみの権利ために。縄のような髪をふり乱し、心の底からの声を強烈なリズムにのせて、ボブは歌う。ジャマイカのスラムから生まれた新しい音楽〈レゲエ〉の中心的ミュージシャンとして、世界の民衆の共感を呼びおこしつづけた男の、激しく熱い36年の生涯を同時代を生きたジャーナリストが鮮かに再現。

ジャニス ──ブルースに死す
デイヴィッド・ドルトン 田川律・板倉まり訳  二五四八円
ジャニスを忘れることはできない。からっぽの心をブルースに託し、不意に私たちの眼前で叫ぶように死んでしまったジャニスを。多数のインタヴュー、評論、写真、楽譜等によって、彼女の生涯と音楽をあますところなく再現する、決定版ジャニス・ジョプリンのすべて。

フェラ・クティ ──戦うアフロ・ビートの伝説
マビヌオリ・カヨデ・イドウ 鈴木ひろゆき訳  二六二五円
アフリカ音楽の最大の巨人、フェラ・クティ評伝の決定版。アフロ・ビートにのせて、アフリカの解放を歌い、ナイジェリア軍事政権に抗し、戦いつづけた民衆の大統領。元側近が内側から描く、フェラの真実と思想。「フェラの音楽の、精神的、政治的バックグラウンドを想像するには本書を読むことが不可欠だ」(MUSIC LIFE 石田昌隆氏評?)

フラメンコへの誘い

パセオ編集部編  一九九八円
なんといってもフラメンコ! 人間賛歌とも呼ぶべきエッセイのほか、カンテ(歌)、バイレ(踊り)、ギターの基礎知識やスペインの最新事情までを盛りこんだ初めてのガイドブック。フラメンコに魅せられた15人の執筆者が、親しみと共感をこめて道案内する。用語辞典、主要曲の譜例と解説、全国の教室一覧など資料も充実した決定版。図版多数。

フラメンコの歴史
浜田滋郎  四七二五円
アンダルシアの地にジプシー達が生み育てた情熱的な民俗芸術の歴史を壮大なスケールで描き出す。多数の写真や楽譜、レコード目録やアーティスト名鑑を収めた決定版フラメンコ大全。「フラメンコについて書かれたこれほどに分厚い本をスペインにおいてさえ見かけたことがない。これは世界でも画期的なことであろう」(朝日ジャーナル評)。

沖縄絵本
戸井昌造  二九四〇円
にぎやかな祭り。市場の活気。広大な米国基地。戦争の痕。豊富な民芸品。沖縄を忘れることのできない元日本軍兵士として、その豊かな自然と人に魅せられた一画家として沖縄と対話してきた著者の、五年間にわたる旅の成果。本島はもとより、離島のすべてをくまなく歩いて描きあげた一〇五枚の絵と文章で構成する、かつてない沖縄案内。

西表島自然誌 ──幻のオオヤマネコを求めて
安間繁樹  一九三七円
島を埋めつくす原生林。頻繁に襲来する台風。マラリア。西表島は人間の侵入を拒み続けてきた。この島に魅せられて二五年、気鋭の動物学者が書き下ろした西表島の自然と生活。ヤマネコの棲む島での人々の逞しい生き方を綴る。「自然とじかにつきあい、ともに生きようとする島民へのやさしい共感にあふれている」(日経新聞)

*表記の定価は2000年8月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。