イギリスの庭が好きです ──コテージ・ガーデン礼讃
岩野礼子 一九九五円
コテージ・ガーデンを楽しむには庭がなくてはならない、ということはない。庭がなければ、ベランダでかまわない。ベランダがなければ、台所の窓辺でかまわない。草花や果樹。ハーブや野菜。庭にすむ小動物や園芸道具。などなど。毎日の庭仕事に役に立つ話題もいっぱい。イギリスの最もイギリス的な庭をめぐる書き下ろしエッセー31篇。

ピーターラビットの村から

岩野礼子 一八三五円
イギリス湖水地方──そこはピーターラビットの故郷。あのいたずらっ子のウサギを愛する著者は、光あふれ、ときに雨と虹に彩られる国を何度も旅する。素朴な暮らしがあり、羊たちや牧羊犬とのふれあいがある。いまは彼の地に眠るビアトリクス・ポターやアーサー・ランサムのことなど。人々をつつむ景色と物語との魅力を伝える紀行エッセー。

ロンドンひとり暮らし術
岩野礼子 二三四五円
ひとりで暮らし、ひとりで学び、ひとりで楽しむためには、いまロンドンがいちばん面白い。おいしい食べ物の探しかた。コンサートや庭園めぐりなどお金のかからない楽しみかた。たんさんの民族が集まるこの街での友情術・恋愛術。日本を離れて異文化のもと、ほんとうの自分自身に出会うための、新しい発見にみちたロンドン生活案内です。

「大草原の小さな家」と自然
服部奈美 二四四七円
名作「大草原の小さな家」に描かれた、北米大陸の風や木や鳥やけものたちは、物語を読む者に忘れがたい印象を残す。インガルス一家が旅したアメリカ中西部を旅し、そこに生きる動物や植物との出会いを綴る。物語が語りかける人間の暮らしと自然とのつながりをさぐりあてる、もうひとつ「大草原の小さな家」への旅。

「大草原の小さな家」の旅
服部奈美 二三四五円
「大草原の小さな家」は開拓者の両親をもつローラ・インガルス・ワイルダーの自伝的物語だ。著者はこの物語に強く魅せられ、舞台となったアメリカ中西部を旅した。そこには今も「とうさん」や「かあさん」やローラやメアリーのような人々が生きる。もうひとつのアメリカが息づいていた。物語の魅力の源泉を発見する瑞々しい旅のエッセー。

紀行「赤毛のアン」
奥田実紀 一九三七円
『赤毛のアン』の舞台、カナダ東北部のプリンスエドワード島。著者はこの島でアンの作者モンゴメリを記憶する人たちに話を聞いて歩いた。いまも島民の心に生き続けているモンゴメリの像をよみがえらせ、開拓時代の生活をうけつぐ人々の島への愛着の中に、いまなお世界中の人々に読みつがれている物語の魅力の鍵をさぐる紀行エッセイ。

「若草物語」への旅

井上一馬 一八九〇円
一八六八年の刊行以来、世界中でいまも読みつがれている『若草物語』。この理想の家族の肖像になぜ父親が不在なのか? 一家が暮らしたニューイングランド地方を訪れ、一家の経済を支えつづけたルイザの生涯とオルコット家の軌跡を、エマーソンやソローとの交流のなかに語り、父と娘の隠れた確執を読み解いていく。日本初の『若草物語』評論。

ウィリアム・モリス・コレクション 世界のはての泉[上巻]
ウィリアム・モリス著、川端康雄・兼松誠一訳 二四一五円
この世のはてに眠る神秘の泉。その水を飲むものは誰からも愛され、永遠の生命を得られるという。未知の世界に憧れ冒険の旅にでた若き騎士ラルフはその噂を耳にし、激しい渇望に駆られる。謎の貴婦人「豊穣の女王」との命をかけた恋、美少女アーシュラとの出会いと別れ…。生きる目的と真実の愛を探求する旅を描くモリス・ファンタジーの最高傑作。

ウィリアム・モリス・コレクション 世界のはての泉[下巻]
ウィリアム・モリス著、川端康雄・兼松誠一訳 二四一五円
名付け親に託された不思議な首飾りに導かれ、再会をはたしたラルフと美しい少女アーシュラ。数々の危機をのりこえて、二人はついに「泉」に到達した。だが、再び故郷への道をたどる二人の行く手にはさらなる危難が待ちうけていた。不死への憧れと滅びの運命のあいだで揺れ動く人間の生をみつめる、モリス生涯の主題が結実した大河ロマンス完結編。

ウィリアム・モリス・コレクション 輝く平原の物語
ウィリアム・モリス 小野悦子訳 一九九五円
さらわれた婚約者を救うために、この世のどこかにある「輝く平原」を求めて旅に出たホールブライズ。老人が若返り、病んだものがたちまち癒されるという不思議の国に本当に求めるものはあるのだろうか。モリスが生涯を通して追求した「地上の楽園」のテーマがもっとも色濃くあらわれたファンタジーをクレインの美しい挿画23点とともにおくる。

*表記の定価は2000年7月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。