手のひらの空地
コンクリートの道端に、 少しだけ土ののぞいた 丸い穴 見たことあるかい? 満月
人のいないところでそっと。 鼻唄まじりのスキップ。 満月の夜はいつになく 浮足立ってしまうから。 空と電線(空中鑑賞会)
通りに出て見上げれば、
空の青にくっきりと黒いライン。 無数の線は どこまでも続いていく。
必ずどこかにつながっている、
そのことに少し安心し、どこまでも歩いていこう。 電柱の仕事
夕方、5時45分のチャイムで目を覚ます。 ぼんやりと、 まだ暗くなりきらない景色のなかに、 うっすらと白く光る街路灯。