和田夏十というひと 谷川俊太郎

 1 由美子の死

由美子の死・その前後──遺書の書き出し
信仰告白

 2 道の真中を

(私はいまのいままで)
(私の一生を構成すると)
(佐伯祐三の絵というのを)
子供ぎらいはなぜ?
(この家の窓はね)
(私には明日のことが)
(この間ある人が)
聖書ふうに
生活美学とは
(不思議なものだ)
(山田太一氏のドラマって)
(無償でお互いを)
(あなたにとって家庭とは)
『「甘え」の構造』について
愛とは他に働きかける力
(あなたは闘うのが)
愛のかたち
(たしかに女性は)
(私は大分前から武士又は武士道というものに)
(『葉隠』上を読み終わった)
(私の一生を見ますに)

 3 歌

だれかが風の中で
かげろうの唄
自画像

 4 映画・短編

總合芸術「映画」と個との関係についての一考
(シナリオライターについて)
炎上
黒い十人の女
二枚の写真
ぬいのこと

 あとがき 市川崑
 
 作品年譜